オレが幼稚園に通っていた頃住んでいたのは、新興住宅地で、小さなガキから大きなガキまでごちゃまぜになって遊んでいた。野球や鬼ごっこやかくれんぼを、チンポに毛ェが生えた中学生からチンポに毛ェが生えていない幼稚園児までが一緒に仲良く(強引に)プレイしていたのだった。モジャ公とツル光の連合軍だ。みんなでションベン飛ばし競争もよくやった。オレは、年上のチンポに毛ェが生えたヤツラよりも、より高く、より遠くまで飛ばしてやったもんだぜ!豪快になッ!!ジョ~ッ!!!ジョ~~ッ!!!
で、毎年夏になると、どこか遠くの方からクワガタ売りがやってきていた。「い~しやぁ~きぃ~っ、いもっ!っおいもっ!」みたいな感じで、「くわがたぁ~っ、くわっ!」と、大きな中学生が2、3人で、チリンンチリン♪と鐘を鳴らしながらやってくるのだ!自分達で捕まえたクワガタやカブトムシをいっぱい、飼育用の透明の水槽みたいなのに入れて、自転車に乗ってチビッコに売りにくるのだ!オレも含めたチビッコ達は「クワガタ売りが来たっ!」と、どこそこから集まって、「うわっ、すげぇ!ミヤマクワガタ!」「水牛(ノコギリクワガタの顎(角)がスゲェ曲がっているバージョン)や!」「お兄ちゃん、このヒラタいくら?」などと、祭り状態!
大体100円から150円くらいだったと思うが、カナブンより3回り大きいだけのメスクワガタや、カナブンより4回り大きいだけのメスカブトは、40円か50円くらいだった。金の無ェ奴は仕方なく、それらのMEGA・カナブンを買っていた。欲しくね~!
オレはクワガタやカブトムシは「自分で捕る派」だったから、絶対に買わなかった。見るだけだった。まぁ、金も無かったけど。でも自分で捕った事もまだ無かった。

初めて、近所の墓で、Nappaと一緒にコクワガタを捕った時は嬉しかった!ノコギリやミヤマやオオクワみたいにかっこよくなくて、ちっちゃかったけど、嬉しかった!ちょっと大人になった様な気がした。チンポに毛ェは生えてなかったけどな!!


KOU