最近はグツグツ煮えたぎったマグマのように熱い男をみないようになりましたなぁ~。昔はたくさんいたもんです。今じゃ照英ぐらいですか?

 昔は海外のミュージシャンの中にも熱い男達がいた!!

 僕は前にもブログに書いたように、小学校生活6年間「ミュージック・ライフ」誌を読んでいました。その記事の中からマグマ・エピソードを抜粋してみましょう。すべて80年代半ばの話。

 ストラングラーズのベーシスト、ジャン・ジャック・バーネル。彼は当時、極新空手を学んでおり、よく日本にきていた。そのせいか日本のロックバンド ARB と仲良くなった。特にドラムのキースと。
 その頃のARBはベースがやめたか、ケガをしたかで(うろ覚えでよくわからない)ライヴができない状態だった。そこで手をあげたのがジャン・ジャック。彼がベースでライヴをすることになった。その時のインタヴュー、聞き手からこう問われた。「何故、ARBのベーシストをかってでたのですか?」奴はこう答えた。

「ギリ・・・、ニンジョー・・・。」

 日本語でこう答えた。


 スコーピオンズのリズム・ギタリスト、ルドルフ・シェンカー。こいつは自他共に認めるマグマ野郎。お茶なみに熱い男です。そこでミュージック・ライフ編集部はひらめいた。

 こいつに「人生相談」をやらせよう!

 もちろんルドルフは風呂なみに熱い男。断る理由はない。「ルドルフ・シェンカーの熱血!人生相談」がスタートした。
 このコーナー、僕がミュージック・ライフ読者をやめる間際に始まったので、その後続いたかどうかわからない。しかし僕が読んだかぎり、ルドルフはこの「人生相談」をかなり本気でやっていた。ルドルフのことですから、ちゃんと自分で読者からの相談を読み、ちゃんと自分で答えていたことでしょう。

 「私は俳優の松村雄基さんに、本気で恋してしまいました。どうしたらいいでしょうか?」
こんな女子高生からの相談にも・・・

 「もっとよく自分のまわりをみてみたらどうだい?オレも昔は・・・・・」と女子高生からの手紙よりも10倍以上の長さで答えていた。あつくるしい。


 ジョー・ストラマー。いわずと知れたクラッシュのヴォーカリスト。当時、北半球一の兄貴だった男。

 82~83年頃の冬、クラッシュは来日した。ライヴは熱狂の大成功。その後、控え室でインタヴューがおこなわれた。そして小1時間後、クラッシュと編集部一行は会場を後にした。

 外は雪が降っていた。そんな寒い中、数人のファンが出待ちをしておりクラッシュに駆け寄ってきた。

 ジョーはキレた。そしてファンに怒鳴った。
 

「馬鹿野郎!! さっさと帰りやがれ!! いつまでも待ってんじゃねぇ! ふざけるな!

・・・・・かぜひくじゃねぇか・・・。」


 ジョーはファン一人一人を抱きしめた。
 なんでしょうか?ニュアンス的には寛平ちゃんの「バカタレが~、ふざけるな!!・・・・・きつくいってゴメンね。」みたいなもんでしょうか?

 明日、我らインパスターズは新宿レッドクロスにて「アナログ時代」企画のライブに出演します。皆さん、是非いらしてください。
 でもライヴが終わったらさっさと帰れよ!    

 かぜひくじゃねぇか・・・


ゆう