僕は自分で言うのもなんですが、なかなかのボンクラです。5才のときにKISSでロックに目覚め、その後パンク、ファンク、ハードロックと何でもござれ。いわばボンクラのエリートコースを歩んできたボンクラ・エリートです。
 また、同年代の中では映画にも精通している方でしたので、学生時代、僕のまわりには僕を師と仰ぐ若者がよく集まったものです。どうやら僕には勝海舟や吉田松陰、的なカリスマ性があるのでしょうね。そういえば20才ぐらいの頃、電車のなかで、薄汚いオッさん(無職以上ホームレス未満)に拝まれた事があります(実話)。多分彼は僕を神様と間違えたのでしょう。

 そんな僕の周りに集まってきたのが、しんたろうであり、青山であります。
 
 しんたろうは僕のブログにもう出演しているので(検尿を持たされましたね)今回は青山の話をしましょう。 

 
 青山とは僕が20才ぐらいの頃に会いました。彼は音楽はレッドホットチリペッパーズ、映画はコーエン兄弟が好き、というなかなかいい趣味の持ち主。しかし僕はボンクラとしてのキャリアがちがいます。かっこいい音楽、映画(TV)を彼に紹介していきました。
まずパンク、僕がかっこいいと思うパンク。テレビジョンの1st、ストラングラーズ「ブラック・アンド・ホワイト」、PIL「メタルボックス」、ポップグループの1st。青山は全部かっこいいといいます。じゃあ、ハードロックはどうだ? ディープパープル「インロック」、スコーピオンズ「イントランス」。キッス「地獄の狂獣」。かっこいいといいます。よし、ファンクだ。ジェームスブラウン「ファンクパワー」、カーティス・メイフィールド「スーパーフライ」、フェラ・クティ「ライヴ・ウィズ・ジンジャーベイカー」、マイルス・デイビス「ダークメイガス」。 
 彼はかっこいいといいます。うれしいじゃありませんか? なかなかここまで僕の趣味をわかってもらえることはありません。よし、僕のベスト3。ローリングストーンズ「サタニティックマジェスティーズ」、ファンカデリックの2nd、スライ・アンド・ザ・ファミリーストーン「暴動」。かっこいいですって。

 ここで一つの疑念がでてきます。「彼はただのバカじゃないのか?」なんでもかんでもかっこいいって・・・。でもかっこ悪いものを聞かせると、かっこ悪いといいます。なるほど・・なかなか骨のある奴がいたもんです。 
 その後も、ジャズ、ボサノヴァ、昔の歌謡曲、全部いいといいます。

 僕が十数年かけて習得したものを、彼はほんの1~2年でマスターしました。僕が努力型のボンクラなら、彼は天才型のボンクラなのですね。
 ちなみに映画は2人でマスターしたものも沢山あります。鈴木清順、岡本喜八などはまさにそうです。  

 青山・・彼こそボンクラ・エリートです。今じゃ怪獣好きのバカです。ただ、骨がありすぎるのも考えものです。昔、給食運搬の運転手が骨があるからってウルトラの父にウルトラマンエースにさせられたように、青山も骨があるからインパスターズにいれられました。楽器もできなかったのに・・・。

 ちなみに上に書いたアルバム、すべてかっこいいと思える人は骨のあるボンクラです。気をつけてください。


ゆう