オレが一番好きなアルバムはキッスの「地獄の狂獣」(1975)だ。バンドの演奏、観客の歓声、花火の爆発音が渾然一体となってのロックンロール・パーティー!全16曲ノンストップ、絵に描いた様なロックのライヴ・アルバム!!「ジュース」「ファイヤーハウス」「ブラック・ダイヤモンド」「ロックンロール・オールナイト」など初期の名曲が揃っている。

CDショップなんかではキッスはヘヴィメタルのコーナーに置いてある場合が多いが、何じゃそりゃぁ?ポール・スタンレー(Vo・Gt)、ジーン・シモンズ(Vo・Ba)、エース・フレーリー(Vo・Gt)、ピーター・クリス(Vo・Dr)、オリジナルのメンツのキッスはハードなロックンロールだ。大音量の。ヘヴィメタルのイメージで敬遠する音楽好きもいる筈だ。まぁ、ヘヴィメタルの要素もあるけど単にロックでイイんじゃねえかな。ストーンズやフーみたいに。
分りやすいリフに口ずさめるギターソロ。デッカイヴォリューム。メンバー全員が歌う。ビートルズみたいに。そしてあの計算されたルックス!ポールだけが片目だけに模様がある、あとの3人は両目。ジーンだけが髪を結っている、あとの3人は普通。エースだけが目の周りが銀色、あとの3人は黒。ピーターだけが目の周り以外に模様がある、あとの3人は目の周りだけ。つまりメンバー全員の統一性を持たせつつ、1人1人の個性を強調している訳だな。キッスというバンド名も覚えやすいしロゴもカッチョイイ。火吹きも血吐きもバカバカしくてグッとくる。

オレは、ニューヨーク・ドールズのアメリカでの子供がキッスで、イギリスでの子供がセックス・ピストルズだと思っている。エース・フレーリーもスティーヴ・ジョーンズもジョニー・サンダース譲りのチンピラ・ギターだ。「LOVE GUN」というタイトルは「SEX PISTOLS」のもじりだろう。

ストーンズもツェッペリンもパープルもカーティスもJBもピストルズもPILもクラッシュもストラングラーズもポップ・グループもイギーもボウイもテレヴィジョンもポリスもスペシャルズもマイルスもゲンズブールもトム・ウェイツもエアロもヴァン・ヘイレンもプライマルもRCもルースターズもミシェル・ルグランもジョン・バリーも山下毅雄も大野克夫も大好物だが、「この1枚!」となるとやっぱりキッスの「地獄の狂獣」だ!ロック的初期衝動を刺激されるぜ!

みんなフル・ヴォリュームで聴け!!

KOU