スペイン映画祭というイベントに行った事がある。(YUUと行った)確か、まだ日本で知られていない、スペインの才能を紹介しようという映画祭だった。『狂人たちの戦争』と『欲望の法則』の2本を観に行った。『欲望の法則』の監督はペドロ・アルモドバル。この作品で初めて日本に紹介された記憶がある(違ったっけ?)。その後の活躍は承知の通リ、『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』と巨匠って感じだ。でもオレは『欲望の法則』がどんな映画だったか、アントニオ・バンデラスが出ているホモ映画だったって事以外、ほとんど覚えていない。

『狂人たちの戦争』はインパクトがあった!タイトル通りの映画だった。狂人たちが病院を抜け出して戦ったり、喋ったり、走ったり、踊ったり、オナニーしまくったり、人のハゲを見て殺意を湧かせたり、殺したりしていた。陽気に暴れていた。戦争だった。細かなストーリーなどは覚えていないが、奇妙な味わいのある作品だった。また観たいぜ!でも今観たらツマラナイという自信もちょっとあるぞ!

『狂人たちの戦争』は、その後正式に紹介される事の無いまま姿を消した。多分ビデオ化もDVD化もされていないだろう。インターネットで調べてみても(日本未公開)となっている。キネマ旬報データベースにも無い!
だがオレは観た!YUUも観た!『狂人たちの戦争』を!!

オレ達が観に行った2日とも死神博士・イカデビル(天本英世)が映画館のロビーにいた。相当なスペイン好きだったらしい。カッコよかった。

KOU