3年前の今日、花嫁の父になった・・・・
 

式は、私の海外出張の合間をぬってイタリアのフィレンツェの静かな教会で近親者だけで行った・・



私には、娘の誕生からずっと思ってきたことがあった。
 

娘が、好きな人と結ばれるときは、絶対に泣くのはよそう・・
 

ありったけの愛と感謝を込めて、2人を祝福しようって・・・
 

そして、はちきれんばかりの笑顔で送ってあげようって・・・


だから、バージンロードを歩くこの瞬間も、ぐっとこみ上げる思いを抑えて、大須賀祐らしくありったけの笑顔で、一緒に歩いた・・



そして、伴侶になる青年の手に、万感の思いを目で伝えて、娘の腕をそっと彼に委ねた・・・



絶対に泣かない
絶対に泣かない・・・
絶対に泣かない・・・ってあれほど誓ったのに・・・




席にすわって、2人をみつめていると・・・
少しずつ2人の姿が、ぼやけて・・・
不覚にも不覚にも涙あふれて・・・・あふれて・・・あふれて・・・




そして、やっと気づいた・・・
「ああ、俺は、今・・・泣いているんだ・・・」




ありったけの愛と感謝を花束にして・・!