3月5日(新宿発夜8時)~9日(新宿着夜10時)、大変な強行軍でした。
今年から、私の秘書(小姑?)を務める才女にスケジュール一切を任せた結果、賢いというか、ケチと言うか、一番安いプランを組んでくれた。
新宿、羽田、Doha(ドーハ)、Munich(ミュンヘン)、Nuremberg(ニュルンベルク)、Bayreuth(バイロイト)というとんでもない強行軍でした。
Dohaは、カタールの首都で、ペルシャ湾に面した港町。空港は、中東のいわゆるハブ空港で、130万人の国にしては、とてつもなく大きく、広い。
最高気温は、40度近くあり、空港ビル内は、冷房されていても、セーターとオーバーを脱いだぐらいでは、まだまだ暑い。
そこから、5時間ほどまた飛んで、ミュンヘン空港に着いたらなんと雪が降っており、タバコを吸うために、外に出たがおそらく0度以下だったと思う。
僅かの間に、真冬と真夏を経験したことになる。
旅の目的は、Bayreuth(バイロイト)にある、Steingraeber & Sohne(シュタイングレーバー)という、世界で一番古く、一番小さなピアノメーカーを訪ねる事だった。
日本における代理店契約は、昨年秋にすでに交わしていたが、「輸入ピアノ.com」は、昨年末までは、私が一人で運営しており、とても渡独は無理だった。
しかし、今年になって、例の小姑が二人になり、ようやく私は、Steingraeberをたずねることができた。
シュタイングレーバーでは、社長一族や社員の方々から大歓迎を受け、日中は広い工場内を隈なく探検し、夜は、ワグナー、リストは勿論、カラヤン、カザルスなどをはじめ、多くの音楽家が訪れたというレストランで、とても食べ切れないほどのお皿が次々と、運ばれてくる。地元のワイナリーで醸造されたという比較的辛めのワインが、とてもさわやかで限りなく、大きめのグラスを傾けた。
Steingraeberというピアノ、バイロイトの街並み、リストやワグナーなどのゆかりの音楽たちの話は、また別稿にて、詳しく報告することにして、まずは工場の数枚の写真と、今月末には、わが社の新宿店「輸入ピアノ.com」に展示されるグランドピアノ(ブラック)の写真を添付しました。
シュタイングレーバーの工場の様子
木の洗浄と塗装の工程
グランドピアノの側板(がわいた)を圧力をかけて固める
化粧材として、外装に使われる、世界各国から集められた、色とりどりかつ模様も様々な木の皮
フレームの為の鉄製の型(昔は、型自体も、木で作っていたとか)
側板は、シュタイングレーバーの場合、数枚の薄い硬い木を併せ張りし、しなやかにフォーミングします
趣のある、アンティークなロゴの掘り。こういった彫刻は、自由に買う人のお好みによってオーダーできます。普段は教会の彫刻をしている職人さんに、特別にお願いして、特注品の場合は彫って頂くそうです。
そういった、オーダーメイドの彫刻を施され、アンティークな趣のピアノ
シュタイングレーバーの社員の皆さんと
今回、新宿店に展示予定の、新品のシュタイングレーバーのグランドピアノ