Gクラスのディーゼルモデルがこれほどもてはやされた時代があったでしょうか?
2019年以降の現行モデルのG350d、G400dは供給が追いついておらず、新車価格よりも高いプレミア価格で取引されているのがいまや当たり前のような相場になってきています。
これはエルメスのバッグなどの事情と少し近いものがあるのかも知れませんね。
そこにきて、いまは相当な円安という風が吹いていて、海外から見ると日本が一番安い国ということになってきているわけです。
そういった事情で、値段が高いとか安いとかじゃないところで、外人がサラりとお買い上げしていくというようなことも珍しくありません。
今回、ご紹介するG350dもそんな渦中にあるようなお車になります。
新型が導入された2019年モデルのブラックになります。
実は同じモデルのものを弊社でお取り扱いしたときがあったのですが、そのときはわずか2時間程度で売れてしまいました。
冗談抜きにマジマジと350dを見れなかったので、今回は細部にわたって見ることができたので、ちょっと紹介していきます。
こちらの車両はラグジュアリーパッケージになっています。
ラグジュアリーパッケージにはガラススライディングルーフ、ブルメスターサウンド
がオプションとして装備されます。
あと、ダウンサスを組んでおり、オーバーフェンダーに合わせたスペーサーも取付されています。
また、フロントのグリルやリアのタイヤカバーを外したところもオールブラックアウトされており、ホイールもブラックに塗装されています。
塗装は基本的にすべてマットブラック塗装になっています。
ホイールはダウンサスを組んではいますが、20インチのままですので、それほど乗り心地がスポイルされていない感じです。
車の状態を客観的にご紹介するのにAIS査定の査定書を見ていただくのが一番早いと思いますので、そちらをご紹介します。
5点内外装Aというとほぼ新車のような評価ということになります。
確かに走行1.2万㎞ぐらいで、きちんとした保管をしていたら、こういった感じになってもおかしくはないですね。
若干のローダウンをしていることで、心なしか低く構えられた車体が、最近はよく街中で見かけるようになったGクラスと一線を画す存在感を漂わせています。
この感じを楽しみつつも、純正の足回りに交換すれば、いつでもノーマルに戻すことができるという選択肢をもっているのもよいですね。
ボディのデザインそのものは伝統的なゲレンデの歴史を色濃く残しているもので、極端に大きな変化に感動するということはありませんが、少しずつ進化を遂げているのがわかります。
メルセデスベンツも刷新されたエンジンやシャーシを手に入れたモデルであっても、このGクラスに限ってはあくまで“改良モデル”と呼んでいます。
このあたりからもGクラスは特別な存在なんですね。
この新しいモデルを作り上げるにあたって、想像を絶する悪路などのテストを繰り返したというのは有名な話です。
私たちはそんな悪路にGクラスで挑むことはほとんど想定されないわけですが、それだけ過酷な悪路をクリアした車であれば、耐久性も高いだろうし、長く所有していく上では安心感も高まるというものです。
ドアを開けると、内装も真っ黒の空間になっています。
赤のステッチや赤のシートベルトが差し色になっていて、赤という主張が漆黒の世界観の中にあることで、派手すぎずしっくりときます。
目を惹くのは12.3インチの液晶を2枚並べたメータパネルです。
この大きなモニターは最新のメルセデスの十八番ともいえるもので、この太古の時代から生きてきたようなGクラスに、いやあのゲレンデヴァーゲンにこんなインストゥルメンタルパネルが搭載されたことに驚きというか感動すら覚えてしまいますね。
でも、なぜかオートクロージャーなどを頑なに搭載しないのも興味深いです(笑)
旧型のGクラスと比較するとちょっと大きめかなぁと思えるボディサイズですが、ホイールベースでいうと4㎝ほど伸びているそうです。
たった4㎝ですが、それでも視覚的に感じることができるサイズ感の違いがあります。
乗ってみるとサスペンションやステアリングの形式も刷新されており、ざっくり言うところの“乗り心地”は大きく変化しています。
トラックのような感覚が限りなく乗用車のような快適性を手に入れたという感じで表現するとわかりやすいかもしれません。
そして、乗り込んでみると着座位置は高くてカタチも四角いので車体の感覚をつかみやすいですね。
ウインカーレンズが飛び出ているのは伝統的なスタイルですが、それがさらに日常の運転しやすさに繋がっています。
エンジンは6気筒のディーゼルエンジンを9速オートマで動かすわけですが、ディーゼルであることを忘れるぐらい静かで滑らかなサウンドです。
286馬力で600Nmという太いトルクで重い車体をグイグイと引っ張ってくれる感じです。
もともと軍用車を一般道で走らせるというような車であったゲレンデですから、V8ツインターボを積んだG63などは、歴史的にみると異端児であり、本来のあるべき姿というのは、このディーゼルモデルといえると思います。
そういった意味でも、このボディにディーゼルエンジンがもっともマッチングするのではないでしょうか。
乗ってみると車内は意外と広くはありません。
それもそのはずで、全長はおよそ4.7mでSクラスなどと比べると30cmほど短いわけです。
快適な移動だけを目的に買うものでもないので、そういったスペースがどうのとか燃費が云々とかいう論議はこの車には必要ないような気がします。
不便さそのものを楽しむことができるような心の余裕と遊び心をもった人にこそ似合う車なのかもしれませんね。
カーコンセントコストオフィシャルサイト
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