数ヶ月に一回はある通称“買う買う詐欺”。
だいたいパターンとしてはお電話で問い合わせいただいて数千万クラスの車の商談をいとも簡単に買うと言われます。
本当にそんな勢いで買われる富裕層の方も少なくないので、その見極めが大変難しいところがあります。
こちらが、その買う買う詐欺の人に付き合って、準備をした場合、それなりに被害が発生してくるのです。
当然、お金は払われないわけですから、車両代金の未回収などは発生しませんが、書類の発送などの労働コストに加えて大きな損害は委託販売の場合に売却を前提として委託されたお客様に支払い義務が生じることです。
何度かそういう損害を経験したので、いまは完全に資金回収の目処が立たない案件は進めないようにしていますが、買う買う詐欺の電話をわざわざしてくる人の目的はいまだによくわかりません。
大きな買い物をする醍醐味を味わいたいとか、ですかね。
だいたい年配の男性が多いです。
注文書まで書いてくれることもありますが、その住所をググると、木造の数万円の家賃のアパートだったり、いつかの買う買うおじさんは宗教法人の住所だったこともあります(笑)
それだけのクルマを買われる方であれば、名前をググればおおよそのプロフィールなどがどこかに出てくるものですが、それも皆無というのが、いまの判断基準にしてたりします。
人の名前で出前を頼む嫌がらせとか聞いたことがありますが、この買う買う詐欺もホントに勘弁してもらいたいです。
限られた人数で運営してる中で人的リソースを買われるのも大きいですし、面白半分にやられることで、販売店としては信用の中で仕事をこなしていく必要が出てくる事情を少し汲んでいただけたらと思います。
ハイブランドのお店や高級車のディーラーなどはもっと多くの、この手の人たちに頭を悩ませているのは想像できますね。
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