ここ最近ロールスロイスのイメージがガラリと変わってきたような気がする。

 


それもそのはずで、ロールスロイスの顧客層のターゲット層は20代~30代の富裕層になってきているらしい。

 

ロールスロイスといえば、お金持ちの社長が運転手を雇ってリアシートに座っているというイメージで、その社長像はおそらく50代~70代だったと思う。




20代~30代と聞けば、オプションのシューティングスターヘッドライナーなどのオプションや時々雑誌やネットで見かける奇抜なボディカラーのカリナンなどの存在もうなずける。

 

そんな規格外の高級車であるカリナンの中でも更にエッヂの効いたモデルが“ブラックバッヂ”である。

 




そのキーワードが

 

「リスクを恐れず、ルールに縛られることなく、自分自身の成功を築き上げていく男性ならびに女性に贈る」

 

というものだ。

 

そして、ブラックバッヂのテーマは「The King of Night」つまり夜の王ということらしい。

 

保守的な人というよりは革新的なニューリッチに刺さるキャッチフレーズだと思う。

 

ドアを開けて乗り込むと、高級な革の香りで五感から最高峰のクルマに乗っていることを感じさせてくれる。

 



エンジンをかけると静かに6.7リッター12気筒エンジンに火が入る。

 

とにかくジェントルで静かだが、いまどきのEVの無音とは違う、心地よいエンジン音が高級感を感じさせてくれる。

 

走りだすと、とにかく滑らかで極端にいうと少し浮いているのではないか?と思うぐらいの滑らかさだ。

 

ロールスロイスではこの乗り心地を“マジック・カーペット・ライド(魔法のじゅうたんのような乗り心地)”と表現するそうだ。

 



エンジン音同様、ロードノイズもゼロだと危険性もあるわけで、そのバランスがまた凄くてロールスロイスの凄さをここでも感じさせてくれる。

 

さぞかし快適度合を突き詰めたモデルがブラックバッヂなのだろうと思っていたら、実はこのブラックバッヂは標準仕様のカリナンよりも足回りが固められていると聞いて驚いた。

そして、その効用は実際にワインディングで走らせてみて実感することになる。

 

動画インプレッションの際にはいつもワインディングで車を走らせるようにしているのだが、このボディサイズでワインディングというのはどうかなぁと思いながら走ってみたら、これが意外とシャープなハンドリングで、難なくコーナーをどんどん抜けていく感じが新鮮だった。

 

パドルシフトも無いので、レーシングドライブのような楽しみ方は封印されているのだが、それ以外のV12のサウンドなどはエンジン音を楽しむには充分な音量で、余裕でワインディングをスイスイと走っていく感じは、カリナンでしか味わえないものかも知れない。

 

ブラックバッヂの出力は600PSなのだが、暴力的な加速ではなく、あくまで終始ジェントルというのが走った感想で一番大きかった。

 

試乗が終わって帰ってくる間もとにかく快適で、一度グリーン車に乗ったら普通席に乗るのが億劫になるような感覚でクセになりそうな感じだった。

 

成功の証としてこれ見よがしに乗るというよりも、こういった超高級サルーンをサラリと乗りこなすのが、いまどきの若い富裕層なのかも知れない。

 

【Youtube動画解説URL】