売却したい車の情報をサイト上で入力すると、最大10社から一気に査定しますというサービスがある。
ユーザーの本音としては、あまりコンタクトせずにこっそりと査定金額を「メールで」教えて欲しいと思うのではないだろうか。
僕はお店に行ったりしたときに、できるだけ店員に声をかけられたくないという心理が働くほうだ。
ガソリンスタンドはセルフを探してでも、スタッフと接触しないほうを選択してしまう。
何か聞きたいことがあったときに、きちんと対応できる店員に話しかける距離感がありさえすれば、満足度は上がる。
一度、コンタクトができて会話のキャッチボールが始まると、驚くほど営業には弱いので買ってしまうこともしばしば(笑)
買取店の担当者としては、一刻も早く他店に先駆けて実車を見て査定し、買取契約を成立させることで成績を上げたいと思う。
実際に査定した場合のユーザーの感想としては下記のパターンに分けられる。
① 思っていたよりも安い・・・即決はできない。
② 思っていたよりも高い・・・決めちゃってもいいかなぁ。
③ 想定内の金額・・・もう何軒か買取店当たってみようかなぁ。
担当者としては即決を望んでいることが当然多いので、何とか②の心境にもっていくように努力していく。
とはいえ、ユーザーがGoo-netやカーセンサーなどで小売りしている車の金額を見て期待値を高くもっている場合は、もともとの期待値が高いので、
多くの場合は①③に落ち着くことが多い。
信じられないかも知れないが、業者の中にはもともとの査定額が50万円ぐらいにも関わらず、ユーザーには査定の基準額を70万円ぐらいの金額を伝えて他店の査定を一蹴してライバルを蹴散らしたあとに、ジワジワと50万円に近づけていき、ユーザーが疲弊した頃に買取契約にこぎつけるという手法が意外と少なくない。
もちろん、②で実際に決まるケースもあるのだが、結構な確率で変な裏技が横行していることを是非知って欲しいと思う。
基本的に思ったよりも高く売れるというパターンは以下の要因が考えられる。
① 輸出向け対象車種でオークションでも流通量が少ないような車種の場合。
② その買取店が探している車種で、小売の可能性が高い対象車種である場合。
③ その買取店の決算期など特定の理由で高く買い取ってもらえる場合・・・ラッキー。
こんな感じだろうか。
逆にこれ以外の車種の場合は、業者間流通の金額を越えるような金額で買い取られることはまずないと考えてよい。
ボランティア的な要素がある場合を除いては。
そうそう、忘れていた。
ブローカー的な要素の強い中古車販売店の人は、正義を振りかざすようにめちゃくちゃな相場で販売したり、変な情報を流したりする人もいる。
魚屋さんが市場で買ってきた金額でお店に並べていたら、成り立たなくなるでしょう?
そんな計算すらできない商売とは何たるものかを教育しないといけない人の情報はまた消費者を惑わせる。。。
先日、激安クリーニングのチラシを見かけたんだけど、実際にそれに出してみて仕上がりが悪い上に、大切な服が黄ばんで返ってきたら、それを元の状態にするために、再度クリーニングし直すか、他店に出しなおす手間もかかる。
第一、大切な時間を浪費するのと、精神的なストレスはお金に代え難い。
まさに安物買いの銭失いとはこのことだ。
こういったことが中古車の売買でも意外と多く行われている。
価格というのは、それに何が含まれているのか?
総合的な要素まで見据えた上での判断を求められるわけだ。
猫は動いている車の見えたその場所で認識するから、轢かれてしまうという話を聞いたことがある。
人としての判断力をもって膨大な情報を処理できないと、情報の波に流されてしまう。
カーコンセントコストオフィシャルサイト
http://www.carconcentcost.co.jp