▼甘糟りり子(作家、コラムニスト) ☓ アルファロメオ アルファ156GTA

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盾をイメージしたフロントグリルと、王冠をかぶった緑の大蛇と赤い十字のエンブレムは、このイタリア車のシンボルです。

「仕様にはそれほどこだわらないけれど、この図柄が気に入って、3台続けて乗っています。エンブレムを見ているだけで、小説のようなドラマを感じます」。

スポーツカーとして名高いGTAシリーズ。重低音のエンジン音を響かせながら走る姿は、街中で人目をひきます。

「止まっていてもスピード感がある。クルマは自分にとっての背景のようなものなので、風情や雰囲気にこだわります」と話す甘糟さん。

以前は自分でオイル交換もしたそうです。小説の中でのクルマの描写にも定評があります。カー雑誌にコラムを執筆したこともあるそうです。

「いつかアンティークのクルマを手に入れ、自分で整備して乗ってみたいですね」。


▼絲山(いとやま)秋子(作家) ☓ クーペ・フィアット 16V

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鮮やかな黄色、流線形のデザイン、やんちゃな顔つき…。スポーツタイプのイタリア車に一目惚れしたのは、作家になる前、住宅設備機器メーカーで働いていた時代だったそうです。

「でも当時は、あまりにも高くて手が出ませんでした」。

一度は諦めたそうですが、小説を書き始め2004年に「袋小路の男」で川端康成文学賞を受賞後、中古で売られているこのクルマを見つけたそうです。価格も手ごろになっていて、文学賞の賞金で迷わず買ったと言います。

「低いエンジン音もたまりません。いいクルマにめぐりあいました」。

1995年の製造。できるだけ毎日乗り、消耗した部品を取り替えるなどメンテナンスにも気を配っています。

「人間も40代になれば定期健診を受け、体をこまめにチェックする。クルマだって同じように大切にしたいですね」と、手のかかる愛車で、活動拠点の群馬県高崎市を快走中だそうです。


▼白洲信哉(エッセイスト) ☓ アルファロメオ アルファ156 V6

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車体の色はイタリア語で「雲」を意味する「ヌヴォラ」ブルーです。光が当たると緑色や金色などさまざまに輝きます。独特の色に「一目ぼれ」したそうです。

乗って10年目。オイルなどを替えれば、すぐ反応してくれると言います。「手をかけてあげたいと思わせる『頼りなさ』がいい」とかわいがる白洲さん。

戦後、外交などで活躍した祖父、白洲次郎氏も無類のクルマ好きでした。1920年代、愛車ベントレーで英国からスペイン南端まで疾走したりもしたそうです。その足跡を自らハンドルを握ってたどり、2007年にエッセー「白洲次郎の青春」(幻冬舎)を出版しました。

祖父の愛車は今、埼玉県のクラシックカー愛好家が持っています。3年前、初めて運転させてもらったそうです。「祖父がどこかにいるような不思議な感覚だった」と言います。

「次は祖父が乗っていたようなオープンカーに乗りたい」と思うようになったそうです。


▼平松潤一郎(オリエンタルビル社長) ☓ フェラーリ250GT SWB

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フェラーリのオーナーで作る「フェラーリ・クラブ・オブ・ジャパン」の会長も務めた平松さん。現在も9台を所有するそうですが、一番の宝物が真っ赤な1961年製のこのクーペだそうです。20年前に米国のオーナーから購入しました。

エンジンは伝統のV12気筒。SWBはショート・ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の意味で、ベース車より20センチ短いので、運動性は抜群です。

「走って楽しいクルマ。路面の感覚が直接伝わってくる。エアコンがないから窓を開けて、自然の中を走るのが気持ちいい」。

最初のモデルが発表されたのは50年代後半です。「空気力学よりも、美しさを第一にデザインされている。曲線的で、その時代ならではの美しさに満ちている」と絶賛していました。

東京都現代美術館で8年前に開かれた「フェラーリ&マセラティ展」では、本社の求めで展示されたという名車中の名車です。


ken





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