私が2006年から実施しているオールオンフォー治療は、まだまだ、正しい原則が伝えられていないようです。
そのコンセプトは、私達が提携している開発者である、Dr. Paulo Maloにより定義されていますが、主な内容は
1). 4本のインプラントで上、または、下の無歯顎患者のリハビリテーションを行う
2) 臼歯部へのインプラントは避ける
3) 後方のインプラントは、傾斜させる
4) 即時機能を行う
5) アクリリックブリッジを即時につける
です。
この中で、一番注目すべき特長は、
「インプラントを入れたその日に、インプラント固定のブリッジタイプの歯を入れて、すぐ噛める」
と言うことです。
具体的に言うと、当院で行なっているのは、
1) 初診 、診査診断、治療計画提示、契約
2) インプラントオペ
数本残った歯がある場合でも、1日で抜歯、インプラント埋入、アクリリックブリッジを装着。その日から噛める。
3) 2ヶ月に一回チェック
4) 6ヶ月後最終的な歯の製作
となります。
この特徴は、すべての外科的なことが一回だけで終わると言うことです。
オールオンフォー以外の治療法では、
- 抜歯して3ヶ月ほど待つ。
- インプラントを入れて骨増生を行うので、インプラント固定の歯を入れるのに6ヶ月以上待つ。
- 待っている間、噛めるようにするため、入れ歯や仮のインプラントーあとで取る必要ありーや、歯を残してブリッジにしてどうにか噛ませる。後で歯を抜く。
- 骨増生をした場合は、仮歯を作るために、2次オペを行い、型採りを行い、そこから仮歯を作る。
- 一年ほどかかって仮歯が入る。
オールオンフォーの特長は、1日で仮歯までのすべての治療が終わること。
それ以外の方法では、約一年かかります。
奥のインプラントを傾けない場合、ほとんどのケースで奥の骨がなく骨増生を行う必要があります。
インプラントを傾けると成功率が下がるとい
患者さんが、どこに行くかで、どのような治療が必要かは変わります。オールオンフォーをできない歯科医師は、オールオンフォーを勧めることができません。
インプラントをやっていない歯科医師は、インプラントを勧めません。できないことは、できないからです。
当院では院長木村洋子が、600症例を達成しました。外科から補綴まで1人で担当していますので、日本でも有数のオールオンフォー治療者だと思われます。
歯をほとんど失ってしまった患者さんにとって、もう一度歯と健康を取り戻すために、身体的にも費用的にも一番優しい治療である正しいオールオンフォーを伝え、実施していきたいと考えます。