JDICA認定講習会が終了しました。


今回は参加者が多く、いつものNobel Biocare社の会場では収容しきれないことがわかって、大きい会場に変更しての開催でした。


参加者の真剣な眼差しから、コロナで昨年から、この講習会も中止、ほとんどすべての学会、講習会がキャンセルやオンラインとなる中で、知らず知らずダウンしていた私自身のエネルギーが満たされるのを感じました。

皆さんありがとうございました。


今回は、コロナ時代にあわせて、なるべく接触時間を避けるため一日コースで設定しました。
そのため、すべての講師が、内容を編集しました。私たちの悩みは、みじかくしたら、本当に大切なことを伝えられるのか!でした。
会議を重ね、修正を行いたどり着いた今日の講習会。各講師は、絶対伝えたいことを研ぎ澄まして参加しました。


日本のインプラント治療の草分けであり、さまざまな学会、スタディクラブの重鎮である細山 愃先生は、患者とともに治療法の選択に取り組む、Shared Dicision Making SDM という最新のコンセプトについてご講義いただき、長年インプラントコーディネータとしてご活躍の高森愛子先生が、その実践と、具体的な医療面接のフレームワークと技術についてお話ししてくださいました。

大変内容の濃い講義が連続しました。私からはインプラントの基礎知識とコンサルのポイント、北海学園大学の元教授の樽見弘紀先生の、ロングテール理論や情報の非対称性など、なかなか歯科の講習会では聞けない学問的な観点からの分析を大変わかりやすくお話しされました。

また、新しい講師、武井賢郎講師のお話は、六本木ヒルズのそばと、長野の地元で開業している経験を踏まえて、その土地による患者さんの違いについて、大変興味深い分析を教えていただきました。
参加者からは、もっと話を聞きたかったという意見が多く聞かれました。

また、本日は、次期の新しい講師候補の先生も後ろで参加していました。今後のご活躍が大変楽しみです。


本日私自身の講義の中でお話ししましたが、このJDICA認定講習会札幌の第一回目初日の未明に母が亡くなりました。はじめての認定講習会を成功させるため、長崎県の母の元にすぐ駆けつけることを断念したことを思い出したました。今年はそれから十周年になりました。


一つのことを始める責任と継続の大切さを再認識しました。
本日も再受講の方々がいらして嬉しかったです。参加してくれた皆さんが、それぞれの場所で花開かせられるようにこれからも、この会はサポートし続けます。
今後ともよろしくお願いします。