2010年までは、最古の義足は、ローマ時代の青銅製義足とされていました。しかし、2011年になって、それを数百年さかのぼり、最古の義肢の発見が発表されました。
イギリスのマンチェスター大学のジャッキー・フィンチ博士が、医学誌ランセットに発表しました。
紀元前600年より古いミイラがつけていた人造的な足の親指は、単なる見た目の回復だけでなく、機能も備えた実用的な義足だったことも示した。
何故、実用的といえるのか?科学者がどうやってミイラの義肢(義指)を歩くのために使っていたと結論づけたのか?その手法が興味深いと思いませんか?
どのような最新医療、最新科学の手法、機器を使ったのかというと・・・ヽ(゚◇゚ )ノ
足の親指がない現代人のボランティア2名に復元した義指をつけてもらい、当時ミイラが生きていた時代のサンダルを履いて歩いてもらったというのです。
すると、o(^▽^)o 歩きやすかったようです。
ミイラの義指が、すり減っていたこともあって、これは、見た目だけの義指でなく、実用的な義指つまり、義肢だったとの結論になったそうです。
科学って、日常なのですね・・・。
見つかったのは二つの義肢で、一つは、エジプト考古学博物館が所蔵です。もう一つは、大英博物館が所蔵だそうです。
一般公開しているかどうかはわかりませんが、イギリスに行ったときには、大英博物館を探してみようと思います。
話は、少し 変わりますが・・・
今は、戦争に使用された地雷でベトナム人に手や足のない人が多いそうです。
先日、ベトナムに3か月間住んでいたという友人に聞きました。
彼は、建設関係の仕事で行っていたのですが、ほかにも日本から、義足、義肢を作る職人がボランティアで行っているそうです。
日本人の中には、素晴らしい人がたくさんいますね。
(ちなみにユニセフへの寄付が最も多い国は日本だそうです。)
日本には、義肢を作る職人のための学校はないと思います。でも、技工士という職業の人がいます。技工士には日本に学校があり、国家資格があります。
技工士の仕事は、入れ歯を作ることです。セラミックのきれいな人工歯や歯科インプラント 治療のきれいな義歯 を作る高度な技術を持った人たちです。
彼らの技術が世界に必要とされています。
入れ歯は、見た目と機能の両方を求められるものです。その技術を学んだ若者が、義肢や義足の制作に携わっている例も多いようです。
ここでは、どこの国のなに人が偉いとかを言いたいわけではありませんが、国境を越えて科学の研究や応用をして人類全体が幸せになれば」いいなぁと思っている人たちは、多いようですね。
義足の話が長くなりましたが、皆さんはどう思いますか?