なぜ、日本の心臓移植はほとんど行われないのか?
それは、「日本人の倫理観や、法整備に問題があるのではない。」と聞くと驚くことでしょう。
なぜ、日本人は、(ほとんど)心臓移植を受けることができずに死んでいくのか?
その理由の一つに「和田移植」があります。
日本初の心臓移植が引き起こした悲劇が、日本の心臓移植(臓器移植)を他国より30年遅れさせたといわれています。
問題を起こした医者は、和田寿郎医師です。現在の北大を卒業し、北大講師になり、ミネソタ大学に留学した後、札幌医大の助教授に就任、1958年に胸部外科教授となった。
彼は、どんどん出世したが、もっと上を目指したのでしょう。自分の知識、技術を世界中に示したかったのではないでしょうか?
そんな背景の中で起こったのが、「和田移植」です。
世界初の心臓移植からわずか8か月後のことです。
世界に遅れまいと思ったのか?
「日本発の心臓移植の和田寿郎」と言われたかったのか?
焦ったのか?
「和田移植」
1968年8月海水浴場でおぼれた21歳の大学生の動いている心臓を取り出して移植に使ったのです。
和田寿郎をトップとする札幌医大の胸部外科がおぼれた患者を「脳死」と判断したのですが、・・・
移植を受けた18歳の男性も、その83日後に亡くなった。
【何が問題か?】
・新鮮な心臓が欲しい移植医が、脳死判定をしていいのか?
・本当に「脳死」だったのか?
・そもそも心臓移植を受けた男性は、本当に心臓移植が必要な状態だのか?
・密室で行われた医療の問題等
当時、心臓移植後、移植を受けた患者は生きていたために、「日本の医療水準の高さを示した」と言われたこともありますが、和田移植には、様々な疑念が噴出した。
日本国民は、この「密室で行われた医療」を怖がった。
医師は、独断で人の死を決断していいのか?
大阪府の漢方医らは、和田寿郎を殺人罪で訴えた!
嫌疑不十分で不起訴となり、判決は出なかった。
これにより、日本の心臓移植は30年の空白が生まれた。1997年に臓器移植法が施行されて、1999年に最初の移植が行われるまで、日本の医療から臓器移植がなくなったのです。
医師の心に
「移植をしたら訴えられる」
という恐怖が芽生えたのかも知れません。
この「和田移植問題」皆さんは、どう思いますか?
断っておきますが、これは、疑惑であり、和田寿郎先生は、犯罪者ではありません。
彼が、2011年2月14日に肺炎のために88歳でなくなった。
亡くなったことで、彼の行動、問題を教材として、移植問題について議論してもいい時代になったのではないでしょうか?
皆さんは、どう考えますか?