買うてしもたりしたワケです。

新型マニトウ

『マニトウ・ゴールド30』

独逸帝国製。三十グラム入り、八百円です。

新型マニトウやさかい、『新マニ』やナ。

やっぱし、甘味がある中にもピリピリっとした刺激、例えて申し上げるなら、伊勢の名物生姜板(生姜糖)の如き喫味はクセになりますワ。

ただし、徹底した湿度管理をせんことにゃ、美味しい生姜板にならんけどナ。

ま。なけりゃないで全然構わんねんで、こんなん。

昨年の春先に販売終了を知ったおりも、「ああそうでんの」ちゅう感想でしたさかい。

サミュエルはんとこの、ブラッケンがのうなったおりは、しとり枕をなびだで濡らしましたけどナ。

売ってりゃ買うてみよかちゅう気になりますワ。

「ちょっとものをたんねますけど、あんた、ごおっつシャグ煙草のストックがダブついてきたんちゃうの?」

せやねん。

・ヴァイオリン(今吸うとうとこ)
・ピカユーン
・ゴールデン・カガヤキ
・フランドリア・ベルジック×2
・マニトウ・ゴールド


ひゃああぁ、どないしたらええん?

ま。パイプ煙草と違いまして、その気になりゃあ、じきのうなりまっしゃろ。


にわかに活気づくシャグ煙草界ですナ。

めでたいこっちゃ。

しかぁし。

光あるところに影がある。

まこと栄光の陰に数知れぬシャグ煙草の姿があった。

命を賭けて歴史を作った影の煙草たち。

だが人よ、名を問うなかれ。

畑に生まれ燃えて消える、それが煙草のさだめなのだ。

ちゅうことで、ベルギー王国のブランド、『フランドリア』が、市場から消え去ろうとしてますのや。

フランドリアとゆやあ、やっぱし『フランドリア・ベルジック』でっしゃろ。

なあんし、暗黒シャグ仲間では、最強にして最凶にして最狂の攻撃力やさかいナ。

フィルターなしでローリングし、しとくち吸うやいなや、血管がにゅんと収縮して、心拍数がいきなり一・五倍になりますワ。

こんなん、一日で一袋灰にしてごらん。充分死ぬるデ。

ただし、『フランドリア・ベルジック』が暗黒シャグ仲間の中で最強にして最凶にして最狂でも、キングオブ極悪煙草『ピカユーン』(多分。けど、D&Rにはまだ、『スリー・セイルズ』とか、『コックストロング』ちゅう、いかつそうなラインナップがあるさかいナ。油断はきんもっちゃ)には勝たれへんけどナ。

ピカユーンのばやい、たとえフィルター付きでチュービングしても、血管がにゅにゅにゅと収縮して、心拍数がいきなり二倍になるのや。

あんなん、おっとろしゅうて、フィルターなしでローリングなんぞでけへんデ。

小振りのパイプで直接吸うたことあるけど、ローリングした場合、また別次元の強さになるさかい。

もう、「わが生涯に一片の悔いなし」ちゅう心境になったおり、いっぺんやってみたいけどナ。

ま。ワタイの場合、どこかしら尖がっとう煙草が好きやよって、『フランドリア・ベルジック』の販売終了は悲しいかぎりや。

ちゅうことで、さいごにふた袋、手まわしてまいりましたの。

ラストベルジック

え?

なんでやす?

「なんでふた袋も買うてきたんでっか?」

そんなん、決まっとうやないかあい。

ひとつは、早い段階で吸うため、もうひとつは、半年ほどストックしといて、ときおり取り出して眺めては、ニヤニヤするためでんがナ。

還俗いたしましたこと、ちょっとお知らせしときます。

昨年末から、「ひょっとして二〇一五年一月度ちゅうやつは、たばこ銭遣わずに充分暮らせるのと違う?」ちゅうことを思いつきまして、とりあえず元旦の朝陽に誓いまして、正月三が日はなんとか乗り切ったのです。

ただ、煙草道楽ちゅうのは、吸うだけやのうて買うことも含まれるワケでナ、地元八王子の煙草専門店屋さんがオープンする四日に、もろくも誓いが破られそうになったワケや。

俗にゆう、三日坊主ちゅやつです。

ところがあんた、四日になって、ヘタレなワタイにしては珍しく驚異の踏ん張りがでまして、すんでのところで思いとどまったのです。

「偉いがナ」

ところが、あんまし偉いことないねん。その思いとどまりかたが、ようないのや。

地元八王子の煙草専門店屋さんちゅうのは、シガレットこそ品揃えグンバツではあるものの、葉巻、パイプ煙草、シャグ煙草に関しては、ほんの申し訳程度っちゅうお寒い状態でナ。

かなりシケとうワケや。

なんぼ煙草買いとうてストレスたまっとうちゅうたかてやね、年初にシケた煙草を買うてしもたら、一年中シケてなあかんやろ。

それは困るワケや。

ちゅうことで、一年の最初に購入するにふさわしい銘柄を定め、それを購入できる段取りが整うまで我慢しょうと、こない考えたのや。

問題はその、『一年の最初に購入するにふさわしい銘柄』の選定ですナ。

いの一番に候補にあがったのはやはり、浅草柘製作所謹製『かがやき』なんです。

ところがでんナ、パイプ煙草のストックがわんわんしとうさかいね、『かがやき』なんぞ購入した日にゃあんた、いつ吸えるか分かったモンやないワ。

そこで三十秒ほど考えまして、これにしたのです。

ゴールデン・カガヤキ

『ゴールデン・カガヤキ』

製造・独逸帝国、企画販売・浅草柘製作所 

百グラム入り四千円です。

シャグ煙草仲間じゃあ、空前絶後の高値やナ。

ワタイらみたいなあんた、せちべんなニンゲンが、こないな高級品を買う決断をすんにゃさかい、どいだけ期待しとうか分かるやろ。

ま。これやったら、パイプ煙草の消費計画に関係のう開缶でけまっしゃろ。

ローリングやチュービングしたら勿体ないさかい(シガレットのかっこにすると、いくばくか、ほかさんなん)、カピートでいただくつもりなんでっせ。


『ヴァイオリニスト』と呼んでいただくよう、よろしゅうおたのき申します。

「なんや。楽器の稽古を始めたんかいナ。まさに五十の手習いやのう」

ちゃうねん。

これのことや。

ヴァイオリン中身

『ヴァイオリンの中身』

先月なんの気ィなしに、フラッと立ち寄りましたる新宿のカガヤはんでテキを見かけて、まさになんの気ィなしに買い求めたモンです。

ほんで先日、なんの気ィなしに開封したんでっけど、あまりの衝撃に、椅子なりうしろへしっくりかえりましたデ。

とにかく、これまで嗅いだためしのない、もんのごっつぅええ香りが、ワタイの鼻腔を直撃しましたの。

この日誌では、これまで煙草を開封または開缶したおりにするにおいを、『カザ』と表現してまいりましたやろ。

『カザ』ちゅうのは、関西の古い言葉でございまして、まあ、においそのものか、においを嗅ぐ行為のことです。

どっちかちゅうと悪臭寄りのニュアンスがおますナ。

「なんや、ケッタイなカザがしてきたデ」

三年前に、まんまんちゃんしましたけど、ワタイの亡父が、屁ぇかますおり、

「スカ屁スと出て、二里半カザる」

ちゅうて、てんごゆうとりましたナ。

煙草っちゅうのはおおむね、葉っぱの状態でにおいを嗅ぎますと、「なんじゃいナ、このカザは?」ちゅうことになりまんねやが、この『ヴァイオリン』のは、まさしく『馥郁たる香り』なんです。

なんに近いかっちゅうと、ええっと。しいてゆやあ、洋菓子をこさえるおりに使うような、シロップ入りアーモンドリキュールかナ。

実際にいただきましても、味は変わりません。香りとおんなしや。

たしか、煙草専門店屋さんのホームぺいしに載ってる紹介文には、酒精で締めとうなんぞ、こっから先も書いてへんかったデ。

もっぺん確認しよ。なになに?

生木を燃やした上で乾燥させ、その香りをつけることで、パイプタバコのような豊かな香りを作り出しています。

うっっそぉぉー!

これで、アーモンドリキュールの味になりまんのか?

これはちょっと、グロッギーやサーフサイドやみなの、酒漬けシャグの立場があらへんナ。

拙ブログをごひいきにしてくださっている、ナチュラルチョイス(ハンドルネーム)さんから頂戴いたしましたるパイプ煙草軍団の最期の銘柄、マクレのゲコ野郎を本日見事完喫いたしまして、これで全てきっちり灰となり、自然に還りましたこと、ちょっとお知らせしときます。

ナチュラルチョイスさん、どうもありがとうございました。

おかげさまで、いろいろ愉しませていただきましたし、ネタも多く採取することができましたです。
やっぱし、喫煙文化の本道はパイプ煙草やと思いますナ。

葉巻はめちゃ単純ですやろ。ちゅーと吸うてドーンときて、クラッとしたらしまいやし。

シャグ煙草なんぞは、完全なる予定調和の世界やさかいナ。

どれ吸うても、まあそれなりの味しかせえへんのや。

その点パイプ煙草は奥が深いでっせ。

ハズレを引いてしまうと、もうポーチ袋や缶なり、ドンド焼きにくべてしまいたくなりますが、一発当たると、その喜びたるや、しつぜつに尽くしがたいモンありますからナ。

「パイプ煙草なんぞ、なんとのうジジむさいし、めんどくさそうやナ」

と敬遠されておられる愛煙家のみなさま。

パイプ煙草をやらんければ、喫煙文化ちゅうモンの八割がたを知らずして、まんまんちゃんせなあきまへんぞ。

もったいないこっちゃ。