今こそそれへさして訪れたわけや。

まだ、喫煙極道歴、たった一年やねんけどな。

危機というのはほかでもない、カピートパイプが壊れかけてまんねん。

こらちょっと洒落にならん一大事やデ。

どこって?

火皿の部分が真っ二つ? 

ちゃいます。

手荒う掃除するモンやさかい、底抜けた? 

コーンパイプじゃあろまいし。そんなんとちゃいま。

柄がぽっきりこんと折れた? 

ちゃいまんねん。

マウスピースにしびがいって、割れそうでんねん。

実装者流-カピートのマウスピース


慌ててアロンアルファ流し込んで、ビニイルテイプで補強しましたけどな。

マウスピースが壊れたら、パイプなんぞ使いモンにならんぞ。

テキもそろそろ使い始めて一年になるさかいね。どこぞおかしいことになる前に、二代目育てとかんとあかんかなあと、漠然と考えてた矢先やってん。

なんし、パイプで美味しく喫煙するためには、せえだい馴らしして、火皿の内側を灰でコーティングせなどんならんさかい、さあ今すぐちゅうても間に合わへんわけや。

けど、そんなこと考えるさかい、テキも「あっ。俺って棄てられるんかな。さみしな。ほな先に壊れたろ」と、拗ねよったかもしらんぞ。

物ちゅうもんやみな、長く使えばなんぞ魂が宿るもんやさかいね。

煙草本体以外の備品を買い求めてきたのである。九ヶ月ぶりだぞ。

で、その煙草本体以外の備品とはなんぞやと尋ねたれば、『ZIG-ZAGさや紙』なのである。

『ZIG-ZAGさや紙』とはなんぞやと問ふたれば、葉っぱが詰まっていないガランドウの煙草(のカッコしたもの)だ。

詳細はこちら

先月末に買い求めた『ゴロワーズ・カポラル』がなくなり(ちょうど一日二本ペースで吸ったことになる)、またぞぅろ暗黒煙草切れを起こしたので、『フロリーナ』をチュービングしようかと考えたのかと思わばさにあらず。

せんに『フロリーナ』を吸ったときはフィルター付きでチュービングしたので、今回はフィルターなしでローリングし、その真の攻撃力に身を委ねてみようと企んでおるのじゃワイ。

ではなぜにさや紙を買ってきたのか。

それは、『プリンス・アルバート』をチュービングしたろかしらんと思うたんですわ、これがね。

『スー』が思いのほか美味いので(実装者的には『マニトウ・ゴールデンシャグ』より上の評価を与えている)、『プリンス・アルバート』を常喫煙草にする気がなくなってしまったのだ。

カピート一回分だと、なんか物足りないしな。

されば、チュービングして普通のカッコした煙草にしてみたろかしらんと考えたわけである。

普通のカッコした煙草なれば、休日自宅でも吸えるさかい。

この着想は、昨日の日誌で実ネエがレポートしてくれた『タバキエーラ』がヒントとなっている。

『プリンス・アルバート』をチュービングすると、『タバキエーラ』みたいになるんちゃうかと思うてね。

ちなみに、パイプ煙草をローリング・チュービングしてしまうと、燃焼速度の問題で吸うのに往生するのはご存知かな?

せんにパイプ煙草の『マックバレン・セブンシーズ・レギュラー』をローリングしてみたことがあった。

しかし、なかなか点火せず、やっとのことで点火に成功しても、吸っても吸ってもちょっとしかケブリが出ないので、こりゃあかんと思って十秒後には消火して巻紙をビリビリと破り、もっぺんバラしてしまったのである。

パイプ煙草用の葉というのは、パイプの火皿の中で葉っぱ同士が上下左右にいくつも接触し合って、三次元的に類焼するから火が安定するのであって、紙巻にしてしまうと、葉っぱ同士の接触面積が極端に小さくなり、ちょっとも火が安定しない道理なのだ。

けれども、『プリンス・アルバート』は、紙巻煙草レベルの簡単着火及び火持ちのよさなので、チュービングしてもべっちょないかと考えたわけなんやねえ。
みんな元気にシガレッてる? 

あらヤダ、もう忘れちゃったの? アタイじゃないのさ、実ネエよ、実ネエ。

そうそう、おされ煙草担当の実ネエよぉ。

ちょっと聞いてくれる? アタイ、実装者ちゃんに文句言われちゃったわよ。

「実ネエの記事を載せた翌日、訪問者数が激減してしまったぞ。まどうてくれ」

ってさ。知ったこっちゃないわよそんなこと。

なんにつけ、新しい試みが受け入れられるのには時間がかかるんだからね。アアタそう思わない?

確かに訪問者数とページビューは減ってるけど、順位は上がってるのよ。アタイの記事が載った翌日はアメブロさんが定期メンテナンスしたって言うじゃない。そのせいもあると思うのよね。違う?

ま、そんなことはどうでもいいわ。さっさとおされなタバコ紹介しなくちゃね。

ここに一通のお便りがあるのよ。ちょっとご紹介してみるわね。

「実ネエさん。こんにちは。

毎回楽しく拝読させていただいてます。

私は東京の日本橋に本社がある、たいしたことはないけれど、東証一部上場の某超一流証券会社に勤務する三十一歳のOLです。

たいしたことはないんですけどね。フッ。

あ。でも自分ではOLだなんて思っていないんですよね。

一応管理職って立場なんで。

仕事がわりとハードなもので、どうしてもストレスが溜まりがちで、気が付いたら喫煙が習慣になってたんです。煙草がないとちょっと生きていけない、みたいな。

で、私怒ってるんです。どうして女は、さも女性向けに作られたことが丸分かりの煙草しか吸っちゃいけないんですか?

私はダンヒルやケント、JT製ならセブンスターなんかが好きなんですけど、そういうの吸ってると、後輩達から『ヤダぁ。おじさんみたい』って言われちゃうんです。それって絶対偏見ですよね。煙草は男だけのものじゃないんだし。

私、一ミリグラム銘柄やメンソール銘柄みたいなチャラチャラしたのが大嫌いなんです。だから実ネエさん。見た目は女性が吸ってもおかしくないけれど、実はノンメンソールでガツンゴツンとくるやつを紹介して欲しいんですよ。よろしくお願いします。

実ネエさま まゐる」


まゐられても参っちゃうんだけどサ。

『実ネエさん』って、なんか気持ち悪いわね。なんか、貴女の実の姉さんみたいじゃない。『実ネエ』でいいのヨ。

ところで、そもそも『毎回楽しく』って貴女、まだ一回しかやってないワヨ、このコーナー。

なるほどぉ。確かに明らかに女性をターゲットにしてる銘柄が多数存在してるワヨね。でもそれは裏を返すと『お前達はこんなんでも吸ってろ。で、ストロングな銘柄には手を出すな。あれは男の世界だから』って言われてる感じよね。

どうせ、作ってるのは男が中心なんだからサ。ヤツらに女心なんて分かんないのサ。

お便りの貴女みたいに、男性に負けないぐらいバリバリやってる人には耐え難い状況かもしれないワネ。

ちょっと言葉の端々に鼻持ちならなさが顔を出してるけど、おおむね苦労してるわネ貴女。

分かった。じゃ、こんなのはどうかしら。最近発売になった銘柄ヨ。

実装者流-タバキエーラ

『タバキエーラ・ラグジュアリーコレクション』

ブルガリア製、キングサイズ二十本入り四百七十円。 T8mg、N0.8mgってスペックよ。

貴女が持ってるブランド物のワニ皮ハンドラバッグみたいなパッケージデザインでしょ。

本体もフィルターが皮っぽくて、ゴールドの帯に茶色のチューブで、なかなか洒落てるわネ。期間限定のオマケで付いてくるライターも、ちゃんと色合いを合わせてるし。

どっから見ても女性向けでしょ。もしこれを選ぶ野郎がいたとしたら、相当チャラチャラしたやつに違いないのサ。

でもこれ、相当ストロングなのヨ。香ばしいったらありゃしない。

甘味なんてほとんどゼロに近いわサ。

実装者ちゃんに一本あげたらね、「『プリンス・アルバート』をチュービングしたらこんな味になるかもしれぬぞ。ふーむ。こんな紙巻煙草も存在するのだなあ」って、ビッツラこいてたわヨ。

アタイなんて、もう少しなんていうか、アマーイ味付けがしてあってもいいように思うけどネ。

でも、「甘ったるい味の付いた煙草は飽きるんだ。本当に長く付き合える煙草は、こういう愛想もクソもないやつなのだよ」って実装者ちゃんは言ってたわ。

ホントかしら。

何度も言うようだけど、アイツ、喫煙サイボーグだからネエ。
やと思うわけや。

でないとあんた、この日誌の内容を見る限りあんた、なんの悩みもなあて生きてるように思われるやろあんた。

実際問題、自分自身ここに書いてること読み返してたら、「悩みないんか? このテキ」と思うもん。

しかし、こんな日誌なんぞ、私の精神生活のほんの表面の薄皮をペロッと剥がして貼り付けただけのモンでな。

こんなもん、ホンマの私と違うわけや。

「もっとアホなんでっしゃろ」

バレたか。

いや、バレてへんバレてへん。

なにサラッと言うてまんねんあんた。うかうかと乗せられてもたがなあんた。

ほんまの私はナ、それはそれは深く悩みながら、もがき苦しみながら生きとうわけや。

やっぱし、今一番の悩みっちゅうと、せんに買い求めたプレミアムハバノス(ただし安物)『キンテロ・ブレバス』をいつ吸やええんかっちゅうこと……。

なんかとちゃうんやで。

それもまあ、悩みの一つであることは否定せんけどナ。

実は今、性懲りもなくまたプログラミングの解説本を書いてましてな。

一応年内脱稿を目指してて、感触的に六合目近辺に差し掛かったんちゃうかと思いますねん。

けど、どうにも前へ進まんのや。

技術解説書っちゅうもんはね、物語と違うて、小さなトピックが寄り集まってできてまっしゃろ。

大まかな流れはあるにせよ、続いてる長い話やのうて、まあ、ショートショート集みたいなもんや。

そのトピックを最初から順番に書いていくわけやあらへんねん。

どうしても自分が深く興味を持っているところ、よう知ってるところ、書いてて面白いところから書いていってしまうわけや。

けど、それだけじゃ書籍にならんわな。

面白ないところや、めんどくさいだけのところも無理して書かんとあかんし、いまいち知識があやふやなところも、キッチリ調べてち書かんとあかんねん。

要するにな、最初のころは書いてて「ああたのし♪」で済んでても、ある時点を境に、書くのがつらくなってくるねんな。

ちょうど今がその時期やねん。体調もいまいち優れんし。

せんの土日なんぞ、「つらいよう。つらいよう」ちゅうて、泣きながらパソコンに向うてましたんやで。

イヤイヤやるさかい、ちょっとも前へさして進まんし。

サンプルプログラムも全然思うたようにいのきくさらんし。

文章が、てれこちゃんちゃこになって、自分でもなに書いとうか、読解不可能になりくさるし。

これがあんた、頂上がそこに見えてきたなれば、あと一息頑張れるんやけどな。

どんなことでも、じぇに儲けとなると、しんどいもんですわな。

で、ひとしきり弱音を吐いたあとは、やっぱし煙草の話になってまうねけどね。

『スー』は、なかなか生姜板度(『生姜板』とはなにかについては、『実装者流を読み解くキーワード』の最後の方をご覧あそべ)が高くて美味いなあと思うようになってきた。

少なくとも、『マニトウ・オーガニックシャグ』よか数段上やと思うデ。



予想がズバリ的中するとあんた、嬉しいのを通り越してあんた、アホらしいでっせ。

月初に買い求めてきた『しおうくす』と書いて『スー』と読むやつを開封して吸うてみたのである。

実装者流-スー中身

もうそらね。ほとんど『マニトウ・ゴールデンシャグ』ですわ。

手にとってパウチ袋の外から眺めていたおりから、なんとなくマニトウ臭さが漂うてましてん。

「無添加煙草」ちゅうてる段階でな。

「多分、マニトウに近い味なんやろナ」と思うてましたんやで。

そんなん、開封してみやんでもわかりま。喫煙極道を舐めとったらあかん。

けどここまで似てるとなあ。

見た目も、袋から出した途端干からびてるのも、ピリ味も甘味も、みなマニトウ・ゴールデンシャグや。『みなマニ』ちゅうやつですわ。

不味いことはあらへん。言うてもマニトウに酷似した味やさかいね。

どっちかちゅうとかなり美味しいわけや。

けどなんか釈然とせんわい。せっかくあたらし煙草と出会えると楽しみにしてたのに…・・・。

ま、いずれにせよ、買うた限りは見事この二十グラムを灰にせにゃならんわけで、早いことヒュミドールをフリーにして加湿せんと。

日曜日は天候も、体調も優れんかったよってね、キンテロはまだ灰にならんと生存してまんねん。

これからどんどん戸外は寒うなってきよっさかいな。

来年の春まで灰にならんとうちにおったりしてからに。