比国より連れ帰ってきたシガレットが、もうじき全部のうなりそうので、忘れてまわんうちに、記録を残しとこ思うんです。
まずこれですナ。
『チェスターフィールド』
キングサイズ二十本入り。○○ペソです。
実は正確な価格を忘却してしまいましてナ。確か七十五ペソぐらいやったような気がするわ。
日本円にすると二百円弱やナ。
このシガレット、実は帝王フィリップ・モリテキの銘柄なのや。
しかるになぜ我が国で販売されてないのかちゅうと、理由はただしとつ。
“おげしんな味”やからやね。
所謂、『ラム酒漬けおげしん系シガレット』なんです。
歴史ある銘柄でして、実は昔は、こんなんばっかしやったのかもしれまへんナ。我が国でもそうでっしゃろ。
ショートホープ、ハイライト、わかば、エコー。へてから、沖縄のうるまにバイオレット。昔からある銘柄は、そんなんばっかしやん。
ヴァージニアやバーレーでは絶対でてこん苦味があるので、おそらくオリエントが混入してまっしゃろ。
ただし残念なことに、あの金属表面をねぶったおりのような、独特の酸味を感じるまでには至っておりません。
ひょっとして昔は、バーレーの代わりにオリエントが配合されているのが、アメリカンブレンドの常識やったのかしらんと思うたり思わなかったりします。
アメリカンブレンドの始祖、キャメルがそうやったからかもしれまへん。
で、大トリはこれです。
『セネカ・ブルー』
キングサイズ二十本入り。値段はこれまた忘却しましたが、チェスターフィールドとおなしぐらいやったと思います。
そもそも一体どんな出自やねんちぃますと、どうやらカナダ製みたいでっせ。
実はこれ、今回連れ帰ってきた銘柄の中で、いっちゃん気に入りましたのや。
これにもオリエントがブレンドされてるんですが、ヴァージニアに対する配合比が絶妙なんやナ。
オリエント特有の苦味や金属表面味がビンビンするものの、『カズベック・オーバル』や、『ダラス』と違いまして、ヴァージニアの喫味が、死なんとしっかり感じられるんです。
今後、もし比国からシガレットをおくってもらう機械があれば、迷わず、
「セネカ・ブルテキ!」
と宣言しょう思うてま。
オリエント混入シガレットについては、未経験のかたも多かろ思いますが、機会があれば是非試していただきたいです。
パイプ煙草におけるラタキアや暗黒系シガレットのように、世界観が変わるほどのインパクトはおまへんし、最初はなんやケッタイな味と思いますけど、慣れてくると病みつきになります。
我が国では死滅しておりますが、世界ではまだまだ現役なんでナ。




