往々にして人は決断するものなのである。

 

ちゅうことでね。

 

ワタイはあるしとつの決断をしましたのや。

 

前々から漠然とは考えておりましたのですが、きっかけとなったのがこれなんです。

 

 

十月二十七日のことでやっさかい、かれこれ一ヶ月前なんですけど、早朝、八王子地方に霧が発生いたしましてナ。

 

「それがどないしたん? ワシの住んどうとこ来てみ、寒い季節になったら毎朝霧が出てるデ」

 

ちゅうかたもおられましょうが、八王子ではめったと霧なんぞお目にかかれん、かなりレアな自然現象なのや。

 

それに背中を押されるカタチで、ワタイは決断したのです。

 

「よし。ワタイの喫煙じんせから、シガレットをオミットしてこまそ」

 

とナ。

 

「霧と煙草と何の関係があるんでっか?」

 

せやから、日常の中に非日常に現出したからやないかあい。

 

「なんやと。シガレットやめる? ちゅことは禁煙するんやナ。よし。愛煙家のボクとしては、これ以上このブログにかかずらっていても時間の無駄や。シューッとどっかいこ。ほなサイナラ達者でナ」

 

ちょ、ちょっと待ちんかいサ。

 

誰が禁煙するちゅうてんの、誰が。

 

シガレットをやめるだけやデ。

 

ワタイは、煙草を心より愛しておりますが、ことシガレットを吸う行為については、苦々しいモンを感じておりましたの。

 

多分、日本全国津々浦々のご同輩も、ワタイとおんなしこと考えてはるに違いない思うんですけど、シガレットを吸う行為は、どっちかちゅうとネガティブなモンやデ。

 

「ううむ。ホンマは葉巻をゆるりとくゆらしたいけど、かかる場所ではナア」

 

「ああもう仕事のハカがいかん。ああイライラする。ああムカつく。ぬわぬぃ。パイプぅ? そんなん使うとる暇ないワ!」

タタタタタ(急いで喫煙場所へ走る)、シュボ(もどかしくライターを点火)、チューチューチューチュー(せわしなく吸引)。ポイ(三分の一以上残して吸殻ほかす)。わっ、しもた(イラついとうもんやさかい、ほかした吸殻が灰皿に収まらない)。

 

あかんやろ? こんなん。

 

ただ、ホンマ美味しいシガレットに巡り会えると、それはそれで嬉しいですけれども、基本的に、ゆっくり味わうモンやないでナ。

 

「このままではアカンと」

 

ちゅうことで、シガレットを吸引してしまう局面において、それを代替品(ハーバルヴェポ等)に置き換えたげよと考えたのです。

 

・市販の紙巻シガレットは一切NG(フィルター付き、両切り問わず)。
・リトルシガーもNG。
・ローリングまたはチュービングしたシャグ煙草もNG。
・ただし、シャグ煙草をちっこいパイプで吸うのはOK。
・刻みを煙管で吸うのはOK。
・パイプ煙草及び葉巻はどしどし吸ってOK。

 

試験的に十二月一日から一ヶ月間、やってみます。

 

ところで、霧が発生したのは先月のことでっしゃろ。

 

ホンマは十一月一日から始める段取りやったんですけど、システム開発の仕事がバタバタしてましたし、本の初稿をあげんなんのもあったさかいナ。

 

シガレットなしじゃあ、とてもやっとれん思いまして。アハハ。

 

「そういう性根では、一ヶ月もたんナ、おまはん」

 

せやろか。

 

 

「なんとぉ。大変やったんやねぃ。それであんた、一ヶ月近くもあんた、ブログの更新が止まってたんやね。そっかそっかぁ。ま。あんまし無理せんと、じんわり治しや。体が資本の、アイテー土方稼業やねんさかい、おまはんは」

 

ありゃ?

 

こっちゃてっきり、「よう気張らはったねぃ」ちゅうて、ねぎらいの言葉のしとつもかけてもらえるもんやとばっかし思うてたのに。こりゃなんとしたことじゃろか?

 

ん?

 

しもた。

 

いきなし漢字を間違うてまんがに、もんがに、みんがに。

 

『脱肛』やのうて『脱稿』や。

 

せんにご報告させていただいた書籍のね、初稿がやっとこせあがりましたのや。

 

着想してから一年半近く。

 

ホンマしんどかった。ホンマ疲れた。ホンマくたぶれた。ホンマ辛かった。

 

ひとつのモンを仕上げるのに、これほど時間かかったのは初めてじゃい。

 

とにかく、試行錯誤の連続やったさかいね。

 

そもそも文章を書くこと自体は好きな性分なんです。

 

なんかの解説にしても、創作にしても、かかる駄文にしてもね。

 

けどそれが、じぇに儲けとなると、途端に辛くなります。

 

まあ、『道楽』から『仕事』に変わるワケやさかい、当然っちゃ当然や。

 

ただ、このまま書籍にでけるとは到底思えん。


当初思い描いておったのとは似ても似つかぬ、ケッタイなシロモノになってもたし。


もちろん部分的には面白くなったとこもあるんですが、達成感皆無ちゅうことは、総体的に見て、満足できる結果が出なんだちゅうことになるんやろね。

 

これがコケたら、ワタイのライターじんせ、もう終わりやさかいナ。

 

定型的な実用書ではないので、『初稿=ぺんぺん敲くための土台』ぐらいのとらまえかたで、見事書籍となって世に出るまで、もうひと頑張りせんとあきません。

 

 

 

ほん、ええかげんな生きモンでナ。

 

まあ、ワタイだけかもしらんのですが。

 

ほかでもない、せんにご紹介した、『マイティ・フルフレーバー』の件なんですけど、暗黒系シガレットであると気づくまではあんた、

 

「もうこんな下品なシガレット、かなんわあ。ちゃっちゃとワンカートン吸い切って、早いこと終わりにしょ。そうしょそうしょ。チュー。それにつけてもお下品な味。こんなん、二百本も吸わなあかんのかい。まさに苦行よのう」

 

などと、とことんネガチブな気分でおったのですが、暗黒系シガレットであると気づいた途端、

 

しめしめ。こらあゆっくりと大事に、せちべんに楽しまんとあかんのう。ああ、おいちかるかるぅ。ありがたいこっちゃないかあい」

 

と、まさにしゃく八十度、考え方が変わってしもたのや。

 

おんなし煙草吸うてんのにもかかわらずやデ。

 

なんとゲンキンなやっちゃ。

 

我がことながら、そない思いますワ。

 

しかしまあ、アメリカンブレンドにはアメリカンブレンド、ラム酒漬けおげしん系にはラム酒漬けおげしん系、暗黒系には暗黒系の吸いよがあるワケやさかいね。

 

最初から分かってりゃあ、序盤の苦行を経験せいでもよかったのにナア。

 

ちゅうことで、「せやからどやねん」とお叱りを受けそうな中途はんつな内容ですけど、今日の日誌はこれで仕舞いです。

 

とっぴんぱらりのぷう。

 


 

暗黒系とちゃいますかい?

 

とまあこない結論づけた、しとりの愛煙家としてのワタイがおるワケや。

 

「いきなり、なにワケのわからんことゆうてんねん? 相変わらず、見事なほどのアホっぷりやなこのガキ」

 

せやろな。

 

あまりにビッツラして、モノゴトを整然と記述でけへんカダラになってもたのや。

 

まずは、せんに登場した比国シガレットを想起していただきたいんです。

 

これなんですけどね。

『マイティ・フルフレーバー』

 

「どないな味のするシガレットかいな。もしかして、オリエントこってり系やと嬉しい」

 

なんぞと期待しつつ吸引してみたんですけど、とにかく下品なんですわ。

 

もうそら、下品も下品、えら下品な味なんですけど、なんか妙なんです。

 

残念ながらオリエント系でもないし、ラム酒漬けおげしん系でもないし、さりとて等級の低いヴァージニアを使うてる、アメリカンブレンドでもなさそうなんですナ。

 

「なんやろこの味。なに系シガレットなんやろこれ。不思議なナア」

 

と疑惑を抱きつつ、ひと箱と十八本灰にして、十九本目。つまりあんた通算三十九本目にて、やっと気づいたのです。

 

「もしかして、このテキゃ暗黒系とちゃいますか?」

 

とな。

 

そうゆやあ、ちょっと前に発売されたキューバ製暗黒シガレット、『ポプラール』おまっしゃろ『ポプラール』

 

あの味に酷似してまんねん。

 

ただし、暗黒系最凶の下品味『ポップ・ラルテキ』に輪ァをかけて下品なんで、暗黒系ちゅうことすら分からんかったのや。

 

道理でこの、『マイティ・フルフレ・バーテキ』を吸うたあと、嬶が臭い臭いゆうてたはずです。

 

暗黒系はぶっちゃけ葉巻と一緒やさかいね。

 

吸わんしとにとっちゃ、さぞ臭かろ。


もう、自宅及びその近辺では吸わんよって、かあちん、かんにんやデ。

 

 

ちゅうわけでナ。

 

せんの日誌で、『立つ鳥あとを濁さず。ゴネる喫煙者煙草残さず』と、決意・ひょめテキいたしましたので、半分がた魔界と化しとう、『実装者煙草ストック置き場』へと分け入ってみたのです。

 

目的はね、むかあしに買い求めた、『桃山Ⅱ』を取り出すためや。

 

とにかくあんた、なんぼ廃止銘柄入りして、もう手に入らんちゅうたかてあんた、しょせんマックバレテキ製でやっさかい、将来的にネブチが出る気遣いないでナ。

 

そしたらでんナ。

 

こんなん出てきよりましたのや。

 

 

『ダンシル・フラケ』

ダンシル製。五十グラム入り、一千七百五十円也。

 

「ダンシル製てなんやねん?」

 

せやかて、ダンヒルは大英帝国を代表するブランドでっけど、パイプ煙草はどこの国で製造しとうか、よう分からんねんモン。ダンシル製でええやろ。

 

なかみはこれや。

 

 

開缶した途端、それはもう、えもいえん美味しそうなカザがしてきよりまっしぇ。

 

嗅いどうだけで、ハッピーな気分になります。

 

ところでこんなんいつ買い求めたんやったっけ。

 

去年の暮れから今年の本年度初頭から夏にかけての、八か月にも及ぶ日誌更新停止期間に買い求めたのは確かなんですが、細かいことは記憶にないワ。

 

ま。パイプ煙草としては定番中の定番中のそのまた定番銘柄ですので、取り立てて味のリポウツはいたしまへんが、やっぱ美味いですナ。

 

「ちょっと待て。またぞおろ一週間更新サボってて、久々に出てきた思うたら、こんな当たり障りのない記事で茶ぁ濁しくさってこのガキゃ!」

 

ポンポンゆわんといてポンポン。

 

ちょっと今、ダンシル・フラケの、さも煙草煙草した強烈ニコチンにあてられて、クラッとしとんやさかい。