開封してしもたのやデ、結局。

これが中身です。

実装者流-スタッドオートマールスムブルー中身


パッと見ィ、『フランドリア・ブラック』『ドミンゴ・二グロ』みたいですけど、カザはぜんぜん違いますナ。

テキらはなんやら保湿および保質剤の生ゴム生ゴミ生煙草のカザがしまっけど、こっちは無添加、海産物のしもののカザよりいたしまへん。

ローリング十本、チュービング十本いたしましたのやけど、まだまだ三分の二近く残ってます。

『スタッドオートマールスム』は、隠れ高コストパフォーマンス煙草でやっさかいね。

で、さっそく一本ずつ吸うてみました。

フィルター無し両切りローリングのほうは、巻いてすぐちょうだいしたちゅうのもあって、やはりオリジナルの白スタやんよりだいぶ軽いですナ。根元近くになって、やっとこせハバナ葉的攻撃力が顔を出してまいります。

ま、ローリングしたなり暫くほっとくと、徐々にキツくなるやろ思いまっけど。

フィルターつきさや紙にチュービングしたほうは、とにかくまあ甘いです。喫味は『ゴロワーズ・レジェール』(フィルターつき暗黒葉のやつ)に近いですわ。

この甘みちゅうのがね、スタッドオートマールスムが元々持ってはるナッティーさとあいまって、きな粉に砂糖混ぜ込んだような、ナチュローな(砂糖は自然のモンやないけど)もんなんです。

この日誌にはなんべんも書いてますけど、こういった銘柄をいただきますとですな、なにが悲しゅうて、煙草にいろいろ味つけする意味があんにゃろかしらと思いますナア。

いよいよマックバレンの新発売シャグを買うてきたったデ。

と報告したが最期、ワタイのアホさ加減が満天下に示されるてなもんですけど、さすがにそれは思いとどまりましたわ。

こうめえても、かしこやろ。

ま、『発売されるや否やに売り切れ店続出!』てなことになるたぐいの銘柄とちゃうさかい、また来月度以降ですナ。

先だって買い求めたサーフサイド三銘柄のうち、すけのうても二銘柄は完喫してからでないと買えまへん。というか、買うたあかん。収拾がつかんようになる。

『スタッドオートマールスム・ブルー』も買うてきたなりほってるしナ。

「このアホが買うてきて、ああでもないこうでもない言うとうのを読んでから買うかどうか決めよ。そうしょそうしょ」と企んではった人も、広い世間でやっさかい、何名かはいたはるかもしれまへんけど、どうぞカンニンしとくれやっしゃ。

すけのうても、『マックバレン・中腰になれ』、やのうて『ハーフスワレ』だけは絶対買いまするよって。

なあんし、キャベンディッシュのシャグやさかい。

ところで、せんだって開封した消臭剤煙草、『サーフサイド・キューバリブレ』ですけど、キングサイズのさや紙にチュービングして、なんと三十本も収穫でけましたで。

さや紙一本三円十五銭を加味すると、もとの価格とあわせて三十本で四百九十五円になりまっしゃろ。

とゆうことは一本あたり十六円五十銭。

二十本換算やと三百三十円になりまするわナ。

かなりお買い得ですわこれは。

くっさいトイレに隠れて煙草吸うのが好きなかたは、ぜし試してみなはれ。

あとサーフサイドシリーズは二銘柄残ってまんねん。

どんなカザがするのか、いまからげんなりしますわ。ぶっちゃけたとこ。


「おおぉぉぉーい。キィ公。早よこんかぁぁぁーい。なにをトロトロ歩いとぉーんのじゃぁーい」

「せえやん。そないしておっけ声で呼ばいでも、すぐ近くにおるでワイ」

「あびっくりした。いつのまに瞬間移動してきよったんやコイツ」

「事実上、時間と空間の制約がないのが落語のええとこやさかいな。時間や空間を一瞬にして歪曲させ、客の意表を突いて笑かすっちゅうテクニックがあるねん。それがいまのや」

「なにをいうてんねんコイツ。いいええな。とにかくちゃっちゃっちゃと歩かんと、次の宿場にたどり着くまでに日が暮れてまうちゅうてんねん。ほたら野宿せんならんど」

「もう勘弁して」

「は? 頼んないがっきゃのう。つい半刻前に、峠の茶店でせえだい休憩したやろがナ。そないいうねやったら、もういねお前は。ワイだけお伊勢はんいてくるさかい」

「ちゃうねん。せえやん、タイトル見た? 『七度狐』てなってるデもし。そんなんもう小噺とちゃうやん。大ネタになってるやん。せんどの『酢豆腐みたいなやつ』も、ええかげん疲れたのにから。もう勘弁してほしわ。そのうちどんどんエスカレートして、しまいに五十回連載で『真景累ヶ淵』やっりょんで」

「この作者のばやい、メタフィクションの手法で笑いをとろっちゅう料簡、ときおりだっしょんねん。好きやねんやろけど。あかんのは、ちゃんとせんなん物語でもちょいちょいやってまうとこや。まあ、そこらへんがこいつの戯作者としての限界やナ」

「お伊勢ーななぁーたび。熊野へ三度♪ 愛宕山には、月参り」

「急に落語に戻んなアホ」

「やぁーっとこせー♪ ああしんど。アホらしなった。ちょっと煙草でものむわ」

「おい。なにをハイライト咥えて百円ライターでシュボッと火ィ点けてんねん。キセル使わんかいキセル」

「ええがな。どうせこんな噺、時代設定もなんもあらへんねさいかい。ふぃー。ああ美味しかった。そぉーりゃ」

「こら。道端へさして吸殻ほかしたらどんならんがな。しかも火ィ点いたまま。マナーの悪いやっちゃのう」

このキィ公こと喜六がぽぉーいとほかしましたる火の点いたなりの煙草がね、道端で気ィよう昼寝してたケツネに命中して、自慢の尻尾が燃え出したからたまりません。

「熱つ熱つ熱ぅー。無茶さらっしょんなぁーコーン」

このケツネがただのケツネやない。このへんに年古う住んでおります、人に仇されたら七へん騙して返す、七度狐という悪るわるいケツネでございます。

「悪いーやつなぁ。おのれー憎いは二人の旅人。よぉーも稲荷の遣わしたる狐に火傷を負わせたな。思い知らさん。今に見よコーン!」

ポ~ンと一つトンボを切りますと、姿が見えんようになりました。

「おい、キィ公。ワイの煙草しらんか?」

「なんやて?」

「ワイの煙草しらんかっちゅうてんねん。たしかせんの茶店でセブンスターのあたらしやつ封切ったとこのはずやのに、もう一本もあらへんのや。お前、勝手に盗ってへんか」

「気ィ悪いことゆいなや。ワイせえやんに指一本触れてへんデ。どなして煙草盗るねん」

「たしかにそらそや。こらワイが悪かった。しかし、ないとなると余計吸いとうなるもんやな。煙草ちゅうのは」

「んー。ほなワイのハイライト一本やるわ。あとでまどうてや。ちょっと待ち……。あれ? ワイのもあらへん。こらどういうこっちゃ?」

「これはこれは旅のおかた。なにやらお困りのごようすでコーン」

「あれ。なあせえやん。突然尼さんでてきよったデ」

「よし。ワイが相手する。どうも庵主さん。べつだん立ち往生するほど困ってるわけやおまへんねんけど、実は二人とも煙草を切らしてしまいまして」

「それはそれは。困っている人をお助けするのが出家の役目。お二人が常喫されておられるような贅沢な銘柄はございませんが、このあたりの村人がよう吸うてます『べちょたれ葉巻』ならばございますコーン」

「べ、べちょたれ葉巻? あんまし聞いたことないナア」

「はい。一本ずつどうぞコーン」

「あ。えらいすんまへん」

「では。道中お気をおつけなされコーン」

「せえやんせえやん。尼さんしゅーとどっかいってもたデ。ケッタイな尼さんやな。もしかするとケツネとちゃうか。極端なうりざね顔で目ェ釣りあがってるし。語尾に必ずコーンちゅうて付いてたし」

「そうそう。コーン、ちゅうのがかなりわざとらしいナ。けど、ワイらには今このべちょたれ葉巻しか吸う煙草がないという状況になっとうわけや」

「せえやんどないしょ。吸うてみよか。けど、あまりにもきつすぎて、二人してヤニクラで倒れてしもたらえらいこっちゃし」

「待て待て。よし。こないしょ。とりあえずワイがためしに吸うてみるわ。ほんでキィ公。お前はワイのネキで『ゆるーいか、きついか?』ちゅうて、繰り返したんねてくれ。ワイが『ゆるーいぞ』と返事したらそれでよし。『きつい!』ちゅうて叫んだら、すぐさまぺーんと葉巻をはね飛ばしてくれなどんならんぞ。妙な成分でも入ってたらワイ、ぱっぱらぱーになって、適切な行動が取れんようになる可能性あるさかい」

「わかった。『ゆるーいぞ』ちゅうたらぺーんとはねのけたらええねんな」

「もったいないがな。逆や逆。『きつい!』ちゅうたらはねのけんねん。頼むデ。よし。火ィ点けるさかいナ」

「いや。べちょたれ葉巻。きついーか、きついか?」

「ゆるーいぞ、ゆるいぞ」

「きついーか、きついか?」

「ゆるーいぞ、ゆるいぞ」

「きついーか、きついか?」

「ゆるーいぞ、ゆるいぞ。もうええわキィ公。この葉巻かなり美味いデ。お前もやってみ」

「ほんまか。どれどれ。おおたしかにこれは美味い。スパイシーな中にも芳醇な甘味があって。モンテクリストナンバー4みたいな味やナ」

「おぉーい。田ノ四郎や。見てみい。あそこで旅人が、馬糞に火ィ点けてケブリ吸いこんどるぞ」

「あぁーりゃ、なぁにしとるんじゃ?」

「おおかたケツネにでも騙されとんのじゃろ。いっぺん注意してやらなならん。これ旅の衆。しっかりせんかい。これ」

「あ。このへんのお百姓はんだっか。なんぞごようじで?」

「ごようじもなんもありゃせん。お前らの吸うとるもんよう見てみなはれ。そりゃ馬糞をよって棒にしたやつじゃぞ。お前らケツネに騙されとるんじゃ」

「え。あっ。ほんまや。あの尼はん。やっぱりケツネが化けとったんや。おいキィ公。お前いつまで吸うてんねん」

「そやかて、この正体が仮に馬糞であったとしてもやな、美味いやん。モンテクリストナンバー4やデ。めったとお目にかかれんわ。せやさかい吸うてんねん。文句ある?」

「たしかにそういやそうや。よしワイも吸うてまお」

二人して煙草の煙をふーっと吹き出しますと、モクモクとたゆたう煙の中から、老いさらばえた老婆がそれへさしてズゥゥゥー。

「金返せぇ~」

「せえやん、で。出た。なんの脈絡もなく婆さんのゆうれんが。たぶんこいつ、強欲な金貸しのおさよ後家やデ」

「金返せぇぇぇぇ~」

「せえやん。なんとかいうたってえな。なにそこで腕組んで思案してんねん。おい。わ。婆さんこっちに近づいてきよった。ワイらあんたに金借りたもんとちゃいます。伊勢参りの旅のモンだんねん」

「伊勢参りか。そんなら伊勢音頭を唄え」

「よう唄わん、よう唄わん」

「唄わな背筋ペロッとねぶる」

「ねぶったあかん。せえやん、助けてぇー。もうめちゃめちゃになっとるでこの噺」

「よぉーし。ワイにまかしとけ。これでこの噺はオチるはずやぁー!」

叫びながらせえやん、畑のダイコンをスポッと抜きよった。

なんとも表現のしようがおまへんわ。

さっそくひとつ開封してみたんです。

『サーフサイド・キューバリブレ』なんですけどね。

「もしかすっと、暗黒系のリボンカットではなかろか」と想像してたんですけど、開けてみると、なんのこたないヴァージニアメインで、なんやほかの正体不明葉が若干混入してます。

実装者流-キューバリブレ中身

まあ葉っぱの種類はどうでもよくて、問題はカザと味ですわ。

そらえげつないでっせあんたもし。

ホームぺいしの説明書きには、「コーラ風味」としたありますけど、そんなん、こっから先もせえへん。

もろ、トイレの芳香剤です。それも、なんちゃらサワデーとかなまやさしいもんやのうて、昭和の高度成長期からある、白元とかエステー化学のトイレボールのカザがします。あの毒々しい黄たら緑の色したまんまるこいやつナ。触ると指の指紋が溶け落ちそうなやつ。まちごて小バエがひっついたら死んでまうやつ。

味はね、あたかもふるい公衆便所の、消臭剤とアンモニアがほどよう融合した大便個室の中で煙草吸うとうみたいですわ。

こらあ、たいへんな煙草や。

正統系かゲテモノ系かとたんねられたばやい、ハーイと元気よう挙手して「ゲテモノ系」と答えさしてもらいますわこちとら。

けど、なんとのうあとを引くんですナ。

なあんし、今まで経験したことのない味でやっさかいね。

怖いもん吸いたさちゅうやつですか。

まあ、そんなん好きな人は、話のタネにいっぺん買うてみはったらよろしわ。

四百円やしナ。

なんか分かりまへんけれども、いきなし新銘柄が発売されるおりあるさかいどんなりまへんわい。

せんだってもね、ハンガリー製シャグ煙草が三銘柄も発売されよりましたのや。

それがね、ちょっとワタイにとって、かなり購買意欲をそそりますモンやさかい、えいもうどないなとなれと、ぜぇんぶ買うてきてしまいましてん。

「シャグ煙草を三銘柄も? もしかせんでも、あんたあほか」

まあそうゆわんといて。

そらあんた、四十グラムや五十グラムのやつを三つも買うてきた日にゃぁ、下手すると年内一杯あるかもしれんてなもんやけど、三銘柄とも同じシリーズで、二十グラム入りでんねん。

しかも四百円という、これまた買い求めやすいお手ごろ価格でナ。

ではちょっと見てもらいまひょか。

『サーフサイド・キューバリブレ』
実装者流-キューバリブレ


『サーフサイド・ピニャコラーダ』
実装者流-ピニャコラーダ


『サーフサイド・テキーラサンライズ』
実装者流-テキーラサンライズ


知ってるか知らんか知らんけれども、この中で『ピニャコラーダ』ちゅうのがね、せんに試してみて、わりかた美味いなあと思ったリトルシガー『マトリックス・ピニャコラーダ』とおんなしデザインでナ。

「おや。もしかするとこれらはシガーリーフ(葉巻葉)が混入しとうシャグか? こぉれはぜし吸うてみやんとどんならん」と決心したワケや。

それぞれ開封はちょっと先になると思いますけど、どうぞお楽しみに。

ゆうて、我慢でけんと、じきにベリベリっといっきょんねんデ。