知らんけれども、ここにひとつの煙草銘柄があるとしますやん。

それをね、なんの気ぃなしに、「ふーん」とかゆいながらしょうししておりましてですな、残りあとわずかっちゅうところで、いきなりその銘柄の本質に思い当たるおりがおますのや。

「あまりに抽象的すぎて、なんのこっちゃさっぱ分からん」

とらとや。

では、具体的なハナシしまひょか。

それはほかでもない、せんに買い求めたる廃止銘柄、『ガーラ・ルージュ』のことなんです。

テキは分類上、『アメリカンブレンド』なんですけど、ほかのとはちょっとちゃいますねん。

どこがどうやちゅうことを明確にするなれば、次の二点になりまするのや。

・香料が、バニラではない別のものであるような気がする。
このことにつきましては、開封して一本目をいたおりから感じてましたのや。アメリカンブレンドに使われる香料は、バニラと相場が決まってますけれど、なんか違うねんな。甘いことは甘いけど、バニラの甘さやないねん。

・キックがない。
バーレーのイガイガは感じますけれど、バーレーをしてバーレーたらしめとう、キック力に乏しいのや。

なんか、妙てけれんなシガレットじゃわいと思うて、進んで手が伸びんかったので(わりと燃焼が遅いので、せいとうおりには向かんちゅのもおます)、ウエスト・レッドと併用してたわけです。

ほんでですな、とある休日の夕食後、「そうはゆうても、買うた限りは吸いきってまわなあかんしナア」と思いまして、ガーラ・ルジュテキを一本携えて、しぃを点けたと思いなはれ。

休日で喫煙時間はぎょうさんあるし、食後なんで、肉体的にも精神的にも余裕がおますので、ゆったりとパイプ喫煙法(吸引後、肺には入れず、煙を口腔内にてロレロレ、いんぐりもんぐりする)を試みたんやナ。

そのときにね、マンガで表現すりゃあ、ワタイのドタマの上へさして、身長とおなしぐらいの、こおんなおっきいびっくしマークが出現したのや。



○ ← どたま


「パイプ煙草やんかいさ、これ」

そうなんですわ。

普通のシガレットでは考えられんコクがおまんの。。

ここで、正体不明の香料を使用していること、そして、バーレーのキック力のなさが腑に落ちたワケや。

「しもたぁ。これはシガレットとして吸うたらあかんじゃったのやぁ!」

そう気付いたおりには、残り四本になってましたとさ。

とっぴんぱらりのぷう。
しげく訪問しとう、煙草専門店やさんのホームぺいしに、なかなか告知が出やへんやん。

おかしいナア、もう五月中旬やちゅうのに。

なああんた、そう思わんけ。

「思わんけ、とちゃうやろ。おまえのハナシにゃあ、主語なるものが存在してへんさかい、なにゆうとうか、さあっぱ分からん」

とらとや。

とらあんたのゆうとおりや。

昨年の暮れあたりから、刻み煙草愛好者にとっての最後の砦、『小粋』に、限定版が出とうことは、みなさんご存知でやっしゃろ。

『小粋・松川刻み』
『小粋・達磨刻み』


松川たら達磨たらっちゅうのは、葉っぱの種類の名前でごんざりまして、定番小粋は、これら単葉を混ぜこちゃんちゃこしたもんなワケやナ。

ほんでね、上記二銘柄のほかに、『出水刻み』ちゅうのが、この五月に発売されるはずやのに、どことも告知がないのや。

これはかなり不安な状況やデ。

ほんまに発売されるのやろか。

せっかく限定版三銘柄を揃えて、いっぺんに開封してまぜこちゃんちゃこし、普通の小粋にして吸うつもりやったのに(ちょっと葉の種類が足らんけど)。

どなたか情報をお持ちやおまへんか?


実装者流-gala

『ガーラ・ルージュ』

独逸帝国製。キングサイズ二十本入り。四百二十円。

T6mg、N0.5mgというスペックです。

「なんやて?」

『ガーラ・ルージュ』

独逸帝国製。キングサイズ二十本入り。四百二十円。

T6mg、N0.5mgというスペックです。

「二回も書かいでええねん。銘柄名やスペックをたんねてんのと違うがナ」

中身はこんな感じです。

実装者流-ガーラ中身

「誰も、中身めせてくれゆうてへんがナ。なんの前触れもなく、いきなりなにを出してきてんねん。ちゅことをたんねとるワケや」

あ。さおか。

実はこのシガレット、八王子にある煙草専門店屋さんで買い求めてまいりましてんけど、とおに廃止になってもたやつなんですワ。

二〇一一年の暮れに廃止銘柄入りしたみたいなんで、それ以降は店頭在庫のみになってたんや。

それでも長いこと売れ残っとうちゅうので、店のしとが、業を煮やして在庫一掃処分にふみきらはったんでんナ。

煙草は値引き販売するワケにゃいかんので、『ここでしか手に入らないレア銘柄!今買うと、もれなくライタープレゼント』てなポップがついたカゴに入っとりましたデ。

「レア銘柄とちゃうやろ、廃止銘柄やろ」ちゅやっちゃ。

けどまあ、このチャンスを逃しますと、まず入手の機会はなかろうから、喫煙ごくどとしては、記念に買い求めてみたワケや。

かなり女々しい名前と外見ですが、メンソールではなく、質実剛健なアメリコンブレンドやデ。

バーレーがよう効いてますワ。

吸い終わった後、口の中が、バレバレ、バレバレしてます。

さすがは尚武の国、独逸帝国製と納得しますが、どう見ても女子供をターゲットにしてあるはずやのに、このバレバレ感は拙かろ。

女性の喫煙者がやね、パッケージの女々しさに釣られて、たまたま買い求めたとしても、「まあキツイタバコ! ウチこんなん好かんワ」ちゅうて、まずリピートせんやろね。

廃止になるべくしてなったちゅとこですかナ。

月半ばにして、書くことのうなってしもたわ。

さあっぱワヤや。

パイプ煙草は月に二銘柄ありゃあ御の字やし、ここんとこ葉巻も買わんしナ。

シャグ煙草についても、業界的になりをしそめとってやね、新銘柄ちょっともでえへんし。

ま、いろいろ要因はおますけど、一番なんは、あたらしシガレットを全然買うてへんちゅうことや思いますのや。

最近の通常使いシガレットは、以下の二銘柄にほぼ固定されとります。

・ウエスト・レッド
・ウインストン・チャコールライト

このふたあつはね、値ぇが安いちゅうのもあるんですけど、一番の共通項は、『キャメル・フィルター』の、あの荒々しい、ゆいかたを変えりゃあ、げしんな味を彷彿とさせるので、優先的にチョイスさせてもろとりますのや。

要するに、今となってはわが国では手ぇに入らんようになってしもた、『キャメル・フィルター』の亡霊を、日夜追いかけとうワケやね。

ただ、『キャメル・フィルター』が醸し出すオリエントの酸味は、なかなかワキでは味わえんです。

え? なんでやす?

「復活したキャメルボックスはどないやねん?」

てですかいナ。

冗談は、盆と正月と天皇誕生日だけにしときなはれやあんた。

あんなんキャメルと違うガナ。


じぇにうしない。

ちゅう、古来からのいましめがごんざりまして、まあ永遠の真実ですナ。

例えばね、うちのかかが好きで、頻繁に利用しております、〇ッセンちゅう通販会社がおます。

なぜに伏字にしてあるかっちゅうと、これから、テキを故意におとしめる文章を書くつもりやからですわ。

平素、かかは、おのれの下着やら服やら、娘の下着やら服やら、カーテンやみなのインテ・リヤテキ商品をせっせこ注文してますが、、おのれのモンばっかし買うのもきづつない思うんかしらんけれども、ワタイのモンも、たんまあに注文しますんや。

例えば、ビズネスシューズなんかをね。しかも二足まとめて買うてくれたりします。

値段をたんねますると、一足、一千九百八十円のところ、セールで二足二千五百八十円やったりするワケです。

安いでっしゃろ。

けどね、三べん履いたら、雨降ったおりなんぞ、ちゅーと水が浸入してきたりしますねん。

もうそうなりゃあ、晴れのしにしか履けんですワ。

ほんで、三ヵ月もすりゃあ底のゴムが薄うなってもてからに、小石でも踏もうもんなら「いはぁーい」ちゅわんなんさかい、いよいよ履けんちゅことになります。

ところが、十年ほど前、まだラブラブやったおりにプレゼントしてもうた、二万円以上するリーガールのビズネスシューズは、若干襤褸になっとうもんの、まだ履けたりするんですナ。

要するにね、はりこんで高いモン買うといたほうが、長い目ぇで見ると、結局安うつくちゅうことになるワケです。

ちょっと前振りが長かったですけど、パイプ煙草かておなしことなんです。

ポーチの着香モンを買うたんびに思うのが、『安モン買いのじぇにうしない』ちゅういましめでナ。

なにがゆいたいか分かりまっしゃろ。

せんに買い求めた『ラールセン・ア・ツルー・ディライト』は、美味しいか不味いかの二元論でゆやあ、不味いのです。

中身はこんなんです。

実装者流-ツルー中身

かなり、黄色葉が目立ちますナ。

カザはね、「腐りかけのフルーツに洋酒をふりかけてごまくらかした」ちゅう感じですワ。

どっかでいっぺん嗅いだことあるカザやなあと思いまして、記憶を辿ったところ、ワタイが試した記念すべきパイプ煙草第一号、『ゴールデンブレンド・アマレット』に近いように思います。

この時点で、すでに気持ちが萎えました。

アマテキは、ちょっとも美味しいと思わんかったさかいね。

ヴァージニアはピリピリやし、バーレーはエグいし、ベタベタ甘すぎるし。

けど、購入した限りは吸わんともったいないさかい、いやいやパイプに詰めてしぃを点けてみたんでっけど、思いのほか、マイルドやったです。

ピリ味、エグ味、甘味、どれをとっても抑え気味でして、かつラタキアはほんの隠し味に留まっとります。

「あれ? いま、ほんのりラタキアの味せえへんかった? な、な、したやろ。絶対気のせいちゃう思うわ」

ちゅうレベルです。

さらに、パイプに詰めるおり、意識的に黒っぽい葉を混ぜんと、ちょっともラタキアの味がせいへんかったりしますのや。

このデラテキ、ヴァージニア+バーレー+キャベンディッシュ+ラタキアのブレンドらしゅうおまして、せえだいラタキア混ぜたつもりが、ほとんどキャベンディッシュやったちゅことになるんです。

見分けつかへんさかいね。

ま、結論から申し上げますとね、『わざわざ購入してまで吸わんなん銘柄ではなかった』ちゅとこですかナ。

くれぐれも申し上げておきまするけれど、今回の評価は、『ワタイにとって』でやっさかい。

あんたはんは、『こほれは美味い!』ちゅて思いなさるかしらん。