そっちへ行ったら落とされる。

「あっ! お前は息子じゃな。見てみい、酒毒が回って、お前の顔が三つも四つもある。今後一切、茶屋酒を呑むことはならんぞ」
「二度とくるかぁーい。こんなグルグル回る茶屋にぃ!」
(出典:親子茶屋&&親子酒。一部改変)


ちゅうことで、まああんた、一言でゆやあエレガントなお味ですわ。

え? 「なにがぁ?」ちゅうてあんた、『ラットレー・ハイランドタージ』でんがナ。

この日誌で、ときおり『おじょうしん』ちゅうキーワードが出てきまっしゃろ。

『エレガント』ちゅうのは、『おじょうしん』の、約三十六倍おじょうしんちゅうことやねんで。

実装者流測定法でゆうと。

え? なんでっか。「よう分からん」?

ワタイ自身、ちゃんと分かって書いとうとでも思うてまんのか。

全体的には、『ピーターソン・オールドダブリン』の味を上質かつ繊細にして、ラタキア度合を強めた感じです。

とにかくエレガントな吸い心地ですけど、ケブリはストロングです。

まちごうてチューっと吸い込んでまうと、かなり喉に刺激がありますわ。

こいだけストロングなケブリやのに、なんで吸い心地に現れてこんのか、これひとつの不思議。

パイプが安モンなんか、吸いようが悪いのかしれまへんけど、普通どんな銘柄でも、どうしても終盤エグ味が出よりまんねや。

けど、このタジテキは最後までエレガントなんですわ。

燃えすぎると若干ヴァジピリきますけど、こればかりは避けようがないわナ。

ところで、実はこのタジテキ、開缶直後からカランカランに乾いてけつかるんやデ。

カランカランに乾いとうくせに美味しいパイプ煙草なんぞ、今まであったためしないからね。

それでもこれだけの味ちゅうことは、適当な加湿具合やと、どいだけ美味うなるねんちゅうことですわナ。

こんな美味い煙草が百グラムもあるか思うだけで、ほべたがほころんできますわ。

あとでつつくっとかなあかん。

なああんし、パイプ煙草はこのタジテキと、『バーバーリーコースト』やろ。

ほんであんた、シガレットは『キャメル・フィルター』でっせ。

まあーほんまに、バチ当たるんちゃうやろかちゅう贅沢な喫煙生活ですわナ。