というワケで、とんとぉーんと『実装者流シガレットトップテン』いきまひょか。

今回の第三位銘柄と、次にご紹介する第二位とですな、どっちを上にしたらええかしらん思うて、相当悩んだです。

けど、これは人によってかなり好き嫌いがあると思うのでナ。

『第三位:ゴロワーズ;ブリュンヌ』 → 紹介ぺいし

ということにしたのです。

ちゅうても、第二位に輝いた銘柄が、一般向けのやつかっちゅうたらそうでものうてでんな、ゴロワーズほど極端でないけど、わりかた吸う人選びまんの。

まああれですわ。『ブリュンヌ』とかゆうて、なんや気持ち悪い、さもぶりゅんとした呼びようせえでも、名称変更前の『ゴロワーズ・カポラル』ちゅうてもうたらお店でも通用しまっせ。

『暗黒煙草』ちゅうジャンルがおます。

一般的には『黒煙草』ちゅうて呼ばれとりますけど、英語表記やと『Dark Tabacco』でやっさかいね。『暗黒煙草』が正しいやろ。そう呼んどうのはワイだけみたいやけど。

『暗黒煙草』ちゅうのは、普通のヴァージニア系火力Or空気乾燥葉に比べて、文字通りくらぁーい葉っぱの色しとうです。

なぜそんなことになるかちゅうと、葉っぱをこういくえにも積み重ねて醗酵させとんです。堆積醗酵ちゅうらしいですけど、極端な話堆肥みたいなもんなんや。

そやさかい、『暗黒煙草』は滋養と強壮にええで。

ちゅうのは嘘ですけど、火力乾燥のヴァージニア葉も裸足で逃げ出す甘さとコクがあります。その代り、初めて吸うたおりは、三尺ほど飛び上がるほどキツイワケや。

そのキツさがね、ヴァージニア葉のピリピリでものうて、バーレー葉のキック、イガイガでものうて、喉の奥に鉛の玉を押し込まれたような違和感を覚えてまうタイプのキツさなんです。

要はめちゃキツイちゅこっちゃ。

製造工程からすると、葉巻に近いモンおまっせ。それが証拠に、シャグ版暗黒煙草王、『スタッドオートマールスム』は、ほぼ、ハバナ葉(葉巻王国キューバの各銘柄に使われとうやつ)とおんなし喫味がするのや。

これは実際すごいことやデ。

そらそうでんがナ。

高いじぇじぇこ払わいでも、お気軽にハバナ葉の味が愉しめるんやさかい。

四十グラム入り千五十円で、高いように思うけど、レギュラー両切りで巻けば、六十本近う収穫でけるんでっせ。チョーお買い得でっしゃろ。

おっと。『スタッドオートマールスム』の話はこのへんにしとかんならん。

まあいっぺん暗黒煙草の味にはまると、普通のシガレット吸うたかて、なんや物足りんようになってまいます。

ワタイも実際そうでして、一時期は暗黒系でなけりゃ煙草とは認めん『暗黒煙草主義者』になっとったです。

今では、そないな極右的嗜好はおまへんけど。

とにもかくにも、ワタイの場合この『ゴロワーズ;ブリュンヌ』との出会いなかりせば、今こなして不憫な喫煙極道になってへん思うのでね。

ワタイの人生を変えた衝撃的な煙草ちゅうことで、『実装者流シガレットトップテン:栄えある第三位』の称号をこのテキに与えよかいと、ま、こないに思うワケです。