『温故知新シリーズ』でっけど、いよいよ堂々の最終回を迎えましたのや。

「え? ついせんど始まったばっかりちゃうの? あれ?」

そんなこというたかてもし、もうご紹介する銘柄があらへんねん。

温故知新銘柄の条件を思い出してみておくれやす。

我が国で発売されて十五年以上経つことと、タール十mg以上のいかつい銘柄であることを両方充たすやつなんぞ、そうそうあらへんのや。

残っとうのはね、我が国のセッタにピースにホープにハイライト、へてから三等級葉クワルテット(ゴールデンバット、しんせい、エコー、わかば)だけやで。そんなん今さらご紹介しても、しょうことあろまあ。

ダンヒル、ケント、フィリップモリスなどという有名どころやみな、とおの昔にタール十ミリ以上銘柄なんぞ廃止になっとうし。

というわけで、シリーズのトリを飾るのはこのテキや。

実装者流-マールボロ

『マールボロ』
スイス製。キングサイズ二十本入り四百四十円。

N12mg、T1mgちゅうスペックです。

せっかくやよって、ここで今までご紹介してきた銘柄の評価表をご覧いただきまひょかい。

銘柄甘味キックイガイガ総合評価
ラッキーストライク4222
JPS3333
ラーク3444
マールボロ2453


甘味、キック、イガイガ、総合評価の四項目について五段階評価させていただいたモンでざいまして、甘味、キック、イガイガにつきましては、べつだん数字がおっけほうがええちゅうわけではおまへん。

表をみてもろたら分かる思いまっけど、『ジョン・プレイヤー・スペシャル』がすべての項目について3になっとりますやろ。これは、四銘柄の中で相対的にみていっちゃん普通の喫味ちゅうことなんです。甘さほどほど、キックほどほど、イガイガほどほどちゅうこっちゃ。これは、とりたてて特徴のないのっぺらした味ちゅうことでもありいの、逆に、どなたはんにでもそれなりに美味しゅういただけるちゅうことにもなりまんの。

『ラッキーストライク』は、甘味はありますけど、アメリカンブレンドとしてのいかつさに欠けましてな、なんやボケた味になってます。とにもかくにも、バニラ効かせすぎですわ。

四銘柄の中でいっちゃんいかついのは『マールボロ』で、ちょっとイガイガしすぎやろっちゅう感じがします。

というわけで、一番バランスがようて、メリハリの効いてるのは『ラーク』ちゅうことになりまするわナ。

けどこれは、あくまでワタイの好みであって、あんたはんの評価はまた違うモンになる思いまっけどね。