やっぱし、なんぞごとがあったおりのためにおいときゃよかったぁー!

と、のっけから騒いどうとこみてもろたら、『コーネルディール・ハバナデイドリーム』が、どないな味やったか、もうお分かりでっしゃろ。

ほなさいなら。

え?

「こら! しゅーっといんでもたらあかんが。ナンボなんでも、もうちょっと詳しゅうレポートしてもらわなどんならん」

あ、さおか。

ひとことでゆやあ、めちゃめちゃ贅沢な味です。

最初は、ラタキアの甘味と酸味がほんのり感じられるだけなんですけどね、中盤にさしかかるおりから、徐々にハバナ葉のスパイシーな攻撃力が顔を出してきてでんな、かといって「ワイがハバナ葉や」と、げしんに主張することもなくでんな、やっと終盤それがガツンとくる中にも微かにラタキアの酸味が見え隠れしてでんな、そらああんた、もうあんた、どないもこないも表現しようのない美味さです。

しかしもちろん、葉巻に弱いしとにはお薦めでけまへん。いや逆に、葉巻に弱いしとでも、これならオッケーちゅうていただけるかもナ。

これはほんま失敗したなあ。

やっぱり、いろいろと精ェだしてでんな、なにがしかの目標を達成してでんな、「自分で自分を褒めてさっしゃげタイ」ちゅうおりまでとっとくべきでしたわ。

喫煙極道としての直感をもっと信用したるべきやったんや。

けど、開けてしもたもんしゃあない。

しんしつが劣化して、不味うならんうちに吸いきってまいますわ。

しばらく『ダンヒル・アーリーモーニング』と、てれこちゃんちゃこで吸うことになるんですけど、ハバナデイテキ吸うたあとやと、あほらして、頼んのうてあんた、コケコッコなんぞ吸うとられんデ。

ただね、あれですわ。

なんぼ美味いちゅたかて、ずっとこればっかりちゅうのもあれです。

たとえば空腹時やみな、ハードすぎるかしれまへん。

ようは葉巻と同じ扱いせんとあかんちゅこっちゃ。

なんぼ葉巻がすっきゃちゅうたかて、いちんちじゅう吸うてられまへんやろ。

あれといっしょですナ。