先週土曜日、近所の煙草専門店へ行ったが、小粋は品切れ中であった。


11月13日まで入荷しないという。


とりあえず取り置きを頼んでおいたが、まだまるまま一個ストックがあるからよいものの、なければまた妙な手管を考えねばならないところである。


小粋はなかなか味がよく、しかも経済的なのであるが(健康にはよくない。大体箱にニコチンとタールの含有量が書いておらんのであるからして)、いつ何時でも手に入る銘柄ではないので(そこいら辺のコンビニには売っていないので、切らしたらちょっとひとっ走りということができない)、常に『手元になく吸えない期間ができる可能性がある』ということが頭を離れず、精神衛生上よくないといったらありゃしないのである。


それだけでイライラして煙草が進んでしまう。


さて、煙草大増税から一ヶ月と一週間が経過した。


そろそろ買いおきも底をつき、さあこれからどうすべきかと悩んだ愛煙家が、大挙して煙管になだれ込む可能性があるので、いよいよ小粋が品薄になる惧れがある。


実は煙管だけではなく、パイプ煙草関連も品薄になってきているようである。その証拠に、パイプ通販のサイトなどを見ると、安いパイプは軒並み品切れになっているという恐るべき事態なのだ。


とにかく大変なことになってきたが、アホ政府としては、小市民のコずるさを甘く見て、『煙草をやめられない奴は、値上げしたって今までどおり買うだろう。しめしめ』と考えていたのだろうが、どっこいそうは問屋が卸さないぞと動き出した反骨の士が多くいることが分かって、溜飲の下がる思いもする今日この頃なのである。