娘の中耳炎はなかなか快癒せず、いまだに時折三十九度前後の高熱を発して予断を許さない状況である。


従って私の日常生活も娘のことを中心に回っているわけであって、どうもいまいち能天文章を書く気にならず、まあぶっちゃけたところ何もしていないのが現状だ。


いかなる状況下に於いても、精神状態に於いても、平気で文章を書き飛ばせる域まで達しないと、とてもではないが専業文筆業者にはなれないわけであって、まだまだ覚悟が足りないのである。


しかしながら、娘の状態は先週からすると大分とましにはなっており、昨日久方ぶりに八王子図書館を訪ね、落語CDを借り受けてきたのだ。


ここで、事実関係をはっきりさせておきたいのだが、ひとくちに『八王子図書館』と表現しているが、例えば昨年度この日記に出てきた『八王子図書館』と、今の『八王子図書館』は、同じ『八王子図書館』でも『八王子図書館』が違うのである。


(何をわけのわからんこと言うてんねん?)

昔の『八王子図書館』は、正式名称『生涯学習センター図書館』といって、JR八王子駅から徒歩三分程度のところにあり、自宅からも徒歩十五分の場所にある、所謂分室なのだ。


ところが最近訪れているのは『中央図書館』といって、JR西八王子駅徒歩五分の場所にあり、自宅から歩いていくと一時間近くかかる、所謂本館なのである。それへさして、自転車でてぇーっと走るわけだ。


なぜそんな遠いところへ行かなければならぬのかというと、『生涯学習センター図書館』にある落語CDはあらかた借り切ってしまったためだ。


ところが、もう『中央図書館』の所蔵CDも八割近く借り切ってしまい、いよいよ借りるものがなくなってきたので、昨日とうとう『立川談志』に手をつけてしまったのである。


先日の日記に書いたとおり、私は父親譲りの談志嫌いであるから、まさに断腸の思いである(三遊亭円楽はもっと嫌いだ。落語は面白くもなんともないし、師匠を裏切ったとんでもない奴だからな。CDはあるが借りるつもりはあらへん)。


立川談志のCDには、他の大看板がやらないような、聞いたこともない珍しいネタが多く収録されているから、ある意味期待もあるが、当たり外れもありそうだ。


やる人が少ないということは、噺自体が時流に合わなくて面白くないということだからな。以前、立川談春の『九州吹き戻し』というのを聞いたが(談志も演じている)、一時間近い大ネタで、凄いなあと感心はしたものの、いまいち面白くなかったのだ。


そんな思惑もあって、記念すべき談志CD第一号は、無難なところで『芝浜』にした。


談志の芝浜は評価が高いが、さてどんなものであろうか。