秋風吹く京都競馬場で行われた第49回エリザベス女王杯は、3番人気のスタニングローズが最後の直線で先頭に立つとそのまま後続の追撃を振り切り、2分11秒1のレースレコードで一昨年の秋華賞以来2年1ヶ月ぶりの勝利を挙げた。
2着に13番人気のラヴェル、3着に2番人気のホールネスが入り、1番人気のレガレイラは直線窮屈になる場面が響き、最後は6番人気のシンリョクカとの競り合いにも敗れ5着に敗れた。
スタニングローズ騎乗のクリスチャン・デムーロ騎手は一昨年のエリザベス女王杯(ジェラルディーナ)以来2年ぶりの勝利で、スタニングローズの父であるキングカメハメハ産駒はこれで牝馬G1完全制覇となった。
曇天の淀に初めて満開の薔薇が咲き誇った。
一昨年の秋華賞を制した後は成績が振るわず、脚部不安で長期休養も余儀なくされた時期もあった。
前走のクイーンSは6着だったが、これについて(所用で不在の高野調教師に代わって)担当する小川助手は「重い斤量(57kg)を背負っていたしね。レース前の雰囲気はここ最近の中でかなり良かったと思います。」と復調の兆しが見えていたことを強調した。
そんな中で2年ぶりに短期免許で来日したクリスチャン・デムーロ騎手との初コンビで迎えた今回は「調教ではずっといい動きをしていた」と小川助手は自信を持っていた。
コンクシェルが1000m59.6秒と平均的なペースでレースを進めると、スタニングローズは4番手でレースを進めた。
3〜4コーナーにかけてクリスチャン・デムーロ騎手は一気にスパートをかけて勝負に出ると、スタニングローズは直線で早くも先頭に立った。
これが見事にハマり、人気のレガレイラは直線で窮屈になって進路をこじ開けるのに精一杯になり、外からラヴェルがじわじわと差を詰めるもG1馬の意地を見せて、結局2着と2馬身差をつける快勝で一昨年の秋華賞以来の勝利を挙げた。
2年1ヶ月ぶりの勝利を挙げたスタニングローズ。
小川助手は「調教通りのパフォーマンスがやっと競馬に結びついたかな」とホッと胸を撫で下ろした。
勝利に導いたクリスチャン・デムーロ騎手はこの日(これを含め)4勝2着4回と大暴れの活躍を見せた。
2年ぶりに日本へ帰ってきたクリスチャン・デムーロ騎手は「G1を勝つためにやってきた。2着が多くて不甲斐なく思っていたが、勝てて嬉しいです」と目標が達成できたことにホッとした表情を見せた。
スタニングローズはクラブの規定により来年3月で引退することが決まっている。
最後にもう一花咲かせる舞台があるのか、今後に注目だ。
今回のメンバーの中でG1馬は2頭と寂しい感じがしたが、終わってみればG1馬が意地見せたね。
スタニングローズは最近の成績が振るってなく、前走57kg背負って0.2秒差の6着に敗れたが、考えてみたらこの内容は決して悪いとは思えないな。
(後から言うのもなんですが・・・。)
まあ個人的には“上がりタイム”をよく見て予想を考えるので、この馬にはあまりピンとこなかったね。
一昨年のジェラルディーナでお世話になったクリスチャンですが、今回は外して申し訳ないです。
2着にラヴェルが入ったのは嬉しかった。
2歳時にはリバティアイランドに勝ったことがあるが、その後は大不振に陥りこのまま終わってしまうのかと思ったが、リバティアイランドの主戦である川田騎手とのコンビで2着はテンション上がりました。
今週のマイルCSに出走するナミュールの妹であるラヴェルが久しぶりにいいところ見せられたのはホントに嬉しかった。
これをきっかけにどこかで復活の勝利を挙げてほしいです。
3着のホールネスは自分の競馬をやることができての3着。
力負けだったが、馬はよく頑張ったし個人的には納得の結果です。
レガレイラはちょっと強引な競馬になってしまった。
最後の直線でハーパーとシンティレーションの間をこじ開けて伸びてはきたが、これが結果的に体力を大きく消耗してしまいシンリョクカとの競り合いにも敗れた。
自分は評価を△にしたが、やはり正直この馬が強いというイメージが沸かない。
まだまだ十分巻き返しは可能だが、本命に打つにはまだ物足りないところがあるなって感じがします。
次はマイルCSですが、本命はもう決まってますのであとは対抗以降を考えるのみです。