気温が30℃に迫るほど暑さが増した京都競馬場で行われた第169回天皇賞(春)は、1番人気のテーオーロイヤルが好位から抜け出して独走態勢に入ると、最後は追い込んだ5番人気のブローザホーンを2馬身差つけ長距離重賞3連勝で春の盾を掴んだ。
2着にブローザホーン、3着に6番人気のディープボンドが入り、3番人気のサリエラは12着、2番人気のドゥレッツァは15着に敗れた。
(なお、ヒンドゥタイムズは出走取消、ハピは1周目1コーナーで競走中止した。)
テーオーロイヤル騎乗の菱田裕二騎手はデビュー13年目で初のG1勝利で、管理する岡田稲男調教師はメイショウハリオで地方G13勝しているがJRAG1はこれが初勝利となった。
また、テーオーロイヤルの父であるリオンディーズ産駒はこれがG1初制覇で、兄のエピファネイアとともに兄弟揃ってG1馬を輩出させた。
長距離界のスペシャリストが2年越しの悲願を達成した。
一昨年は阪神開催でタイトルホルダーの3着に敗れ、昨年はケガに泣かされ出走が叶わなかった。
2年間の悔しさをここで晴らすべく、今年はダイヤモンドS・阪神大賞典と長距離重賞を2連勝して自信を持って挑んだ。
マテンロウレオがレースを引っ張り、道中は4〜5番手あたりでじっと我慢したテーオーロイヤル。
2周目3コーナーで徐々に動き出すと、テーオーロイヤルはがっちり手綱を抑えていい手応えで前に進出した。
最後の直線でディープボンドが前に出るも束の間、一気にテーオーロイヤルが並ぶ間もなく先頭に立ち、後続をどんどん引き離した。
「後ろはどうなっていたか分からなかったが、とにかく必死に追いました」と無我夢中に手綱を押しまくった。
結局後続とは2馬身差をつけて、終わってみれば“完勝”と言っていい内容で2年越しの悲願を達成した。
レースを終えて戻る菱田騎手はずっとスタンドに目を向けていた。
それは自身の人生を大きく変えるあの記憶がよみがえった。
04年、当時京都サンガの下部組織のクラブに入っていた菱田少年は“サッカー選手”になることを夢見てた。
そんな中、家族で京都競馬場に来て春の天皇賞を観戦した。
パドックの雰囲気、レースが始まる大歓声、イングランディーレの大逃走劇に沸き上がるどよめき・・・
何もかも衝撃を受けた菱田少年は“サッカー選手”から“ジョッキー”になることを夢見た。
それから8年後、テーオーロイヤルを管理する岡田稲男調教師の元でジョッキーになって今に至る。
「今思うと“運命”」という菱田騎手は「今まで生きてきた中で一番嬉しい。言葉に表せないぐらい嬉しい」と満面の笑顔を見せた。
「(2周目の)4コーナー回る時20年前ここに見に来た自分に“見といてくれ!”という気持ちで乗りました。あの時の自分に“ありがとう”と言いたいです」とジョッキーになれたことに感謝の気持ちを忘れなかった菱田騎手は、終始笑顔が絶えなかった。
テーオーロイヤルについては「自分の常識では分からないすごい馬」と6歳になってもまだまだ衰えを知らない最高のパートナーを称賛した。
長距離はもはや“敵無し”となった長距離界の“テーオー”はさらなる進化を求めて走り続ける。
メンバーでNo.1と言えるステイヤーが終わってみれば貫禄の勝利でしたね。
抜け出した時はもう「勝ったな・・・」って思ったし、本命にしてたブローザホーンも頑張って差を詰めたが諦めました。
何気にディープボンドがまた頑張ったのが一番評価したいがな!
これでテーオーロイヤルは長距離戦ならもう崩れることはないので、あとは2000m台を頑張って走れるかですね。
これで活躍すれば“年度代表馬”にも近づくことにもなるので、今後も注目したいです。
ブローザホーンは最後の伸びは素晴らしかった。
結果的には長距離のスペシャリストがいたので仕方ないが、内容としては文句なしでした。
これはうまくハマればG1勝てる力はあるし、もしかしたら宝塚記念に出て同じ世代のドウデュースと対決したら勝てるかも?
出走メンバーによっては予想が変わるので、これはちょっと宝塚記念はすごく注目したいですね!
そして今回は4歳勢“不発”でしたね・・・。
ドゥレッツァは軽い熱中症を発症したそうで、これは今年も暑さ対策をしっかりしないといけないですね。
馬は暑さに弱いし、昨年アスクビクターモアが熱中症で亡くなったのでこういうことが起きないよう入念な対策が必要です。
話を菱田騎手に切り替えますが、
菱田騎手と聞いて思い出すのは、昨年のKEIRINグランプリで優勝した松浦悠士選手が菱田騎手とは“飲み友達”という仲を松浦選手が言ってました。
で、松浦選手のX(旧Twitter)には菱田騎手を祝うポストが。
↓
ひっしー!!😭😭😭😭
— 松浦悠士 (@yuji14681) April 28, 2024
おめでとう😭😭😭
そして今日は・・・
↓
明日からいわき平で行われる日本選手権競輪。
— 松浦悠士 (@yuji14681) April 29, 2024
指はまだ折れている状態ですが、自分の感覚では7~8割の状態だと思います。
正直走らないとわからない部分もありますし、競輪は練習の感覚とは違うところが多々あります。
が、昨日の天皇賞をみて、気合いはめちゃくちゃ入ってます💪
行ってきます🔥
仲の良さを感じるポストには笑った。
松浦選手もいい刺激を受けたことですし、日本選手権頑張ってほしいです。
今回菱田騎手の奥さんとその息子たち、菱田騎手の両親も応援に駆けつけて、菱田騎手は長男にキスするシーンはちょっとほっこりした。
それと同時にもし藤岡康太騎手がまたG1の舞台で勝っていればこういうシーンが見られていたかもと思うと、すごく複雑な感じがした・・・。
ジョッキーは常に“危険”と隣り合わせの世界なので、無事に競馬を終えて無事に家に帰ってくることを毎週願ってます。
最後にX見てたらこんなポストが出てきた。
#天皇賞・春2024
— 北野日奈子 (@kitanohinako___) April 28, 2024
◎テーオーロイヤル
○ブローザホーン
⭐︎ディープボンド
日刊スポーツ新聞の予想が全部当たってよかったです😭乗ってくれた方おめでとうございます🥹🍒
きいちゃん、マジかよ!?
元乃木坂46の“きいちゃん”こと北野日奈子さんが予想を的中したことをXに。
これできいちゃんは桜花賞からG13戦連続的中です。
桜花賞なんか馬連一点勝負で的中って、マジでセンスあるじゃん!
私と同じ馬券買った方は勝ちですね?😏
— 北野日奈子 (@kitanohinako___) April 7, 2024
全人馬無事にゴールできてよかった!
今回初めて馬券買った方もいますかね🐴桜花賞は3歳のこれからの競馬界を担っていくお馬さんたちです!今日を機に是非競馬ロマンを追いかけてみてください☺️(的中馬券の払い戻し忘れずに!笑)◎○🎯https://t.co/sFgVshKdQ1 pic.twitter.com/FwkTJiokci
きいちゃんといえば昨年の有馬記念を単勝と三連複的中したにも関わらず、払い戻しの期限を過ぎちゃって当たり馬券が“紙切れ”になったという伝説を忘れない・・・。😅
こうなると次のNHKマイルCの予想も楽しみになってきました。
前にきいちゃんは関東の競馬番組「週末はウマでしょ!」に出てたようだけど、ぜひともカンテレの「競馬BEAT」にも出てきてほしいですね。
ゆっかー(菅井友香)ときいちゃんの共演、あるかな・・・?
#天皇賞春 #東スポ競馬 #ハルカ伸るか反るか
— 熊崎晴香 (@kumachan9810) April 28, 2024
本日の予想です!
◎14テーオーロイヤル
◯1サリエラ
▲7タスティエーラ
△6ディープボンド
△12ドゥレッツァ
△16チャックネイト https://t.co/7wkmw1YpmD pic.twitter.com/Ox0E1Cn3Rq
きいちゃんは当ててもくまちゃん(熊崎晴香)は当たらずか・・・。
それでもくまちゃんは4週連続G1(高松宮記念〜皐月賞)的中した実績があるから、次頑張りましょう!