一年のG1開幕を告げる東京競馬場で行われた第41回フェブラリーSは、11番人気のペプチドナイルが前目の好位追走から脚を伸ばし、後続の追撃を振り切りG1の舞台で初重賞制覇を成し遂げた。
2着に初めてダートを使った5番人気のガイアフォース、3着に13番人気のセキフウが入り、2番人気のウィルソンテソーロは8着、3番人気のドゥラエレーデは12着、1番人気のオメガギネスは14着に敗れた。
ペプチドナイル騎乗の藤岡佑介騎手は18年NHKマイルC(ケイアイノーテック)以来5年9ヶ月ぶりのG1制覇で、管理する武英智調教師は開業7年目でG1初制覇となった。
また、ペプチドナイルのオーナーである沼川一彦さんはオーナー31年目でこれが重賞初制覇で、生産牧場の杵臼牧場は99〜01年に活躍したテイエムオペラオー以来23年ぶり8度目のG1制覇となった。
人気馬総崩れの中、“重賞未勝利馬”が大波乱を巻き起こした。
昨年夏の北海道シリーズでリステッド・OPと2連勝し、勢いに乗って1番人気で挑んだエルムSは13着と大敗・・・
その後2戦も勝つことができなかったが、昨年末のレースで今回と同じ藤岡佑介騎手とのコンビで59kgの斤量を背負われながらも勝利し、再び信頼を取り戻した。
しかし前走の東海Sは6着とまたふがいないレースをしてしまったが、この敗戦が藤岡(佑)騎手にとってはいい勉強にもなった。
ドンフランキーが速い流れで飛ばす中、ペプチドナイルは4番手の好位から競馬して、隣にはウィルソンテソーロもいた。
“勝負の分かれ目”となった3コーナーで「一列下げた」と少し仕掛けを遅らせ、最後の直線にかけた。
先行馬が徐々に崩れる中で、ペプチドナイルだけが脚色衰えるどころかもう一伸びして粘り腰を見せた。
追いすがるガイアフォース・タガノビューティー・セキフウの追撃もあり、「直線が長かった」と藤岡(佑)騎手は振り返ったが、なんとかしのぎ渾身のガッツポーズを見せて2024年のG1開幕戦をものにした。
ペプチドナイルを管理する武英智調教師、オーナーの沼川一彦さんはこれがG1初制覇となった。
この2人はとても縁が深く、武英智調教師が騎手時代にお世話になった縁もあり「なんとかこの馬でと思っていた」と恩返しできたことに胸をなでおろした。
同厩で“同世代”のメイケイエールが重賞6勝と活躍するもG1タイトルにはまだ届かず、前日の京都牝馬Sでも結果を残せなかった。
そんな中で見せたペプチドナイルのG1制覇に、武英智調教師は「G1の壁は厚いと感じていたが、本当に良かったです。」と喜びをかみしめた。
武英智調教師のG1初制覇に藤岡(佑)騎手は「“よくやったな!”って言いたいです、ハハハ!」と満面の笑みで祝った。
5年9ヶ月ぶり2度目のG1制覇は、来月38歳を迎えるパートナーに1ヶ月早いバースデープレゼントとなった。
これだから“競馬”ってのは面白い!
今回はまさにゲームの世界とも言える荒れ方で、三連単が150万超えはもはや“ダビスタ”!
自分の予想は“壊滅的”な結果(=掲示板に予想した馬が一頭もいないこと。)になってしまったが、これはこれで気持ちがいいです。
もう気持ち切り替えて次頑張りましょう!
ちなみに藤岡佑介騎手の誕生日は来月17日ですが、
この日はちほちゃん(石田千穂)の誕生日でもあるんだよね。
あとアルノちゃん(中西アルノ)も。
そしてエルコンドルパサーも。
ハイ、これで藤岡佑介騎手を見たらこの2人と1頭を思い出します。