桜花賞が待ちきれない仁川の桜が満開の阪神競馬場で行われた第67回大阪杯は、2番人気のジャックドールがスタートからハナに立って後続の追撃を振り切り、初G1制覇を飾った。
2着に1番人気の昨年の二冠牝馬・スターズオンアース、3着に10番人気のダノンザキッドが入り、3番人気のヴェルトライゼンデは9着に敗れた。
ジャックドール騎乗の武豊騎手は昨年の日本ダービー(ドウデュース)以来のG1制覇で、この勝利でJRAG1通算80勝目で02年岡部幸雄が記録した53歳11ヶ月27日(天皇賞(秋):シンボリクリスエス)を上回る54歳19日の“G1最年長勝利記録”を更新した。
満開の桜の木の下で栗毛の馬体が弾んだ。
前走昨年の香港カップは本来の競馬ができず7着に終わったが、昨年の活躍が光り「これからだ!」という待ち望むファンもいて、最終的に二冠牝馬・スターズオンアースと差のない2番人気に支持された。
スタート良く予定通りにハナを切ると、昨年同様速い流れで後続馬を引き付けた。
1000m通過は58.9秒で「1000mが59秒ぐらいで行けたら」という豊さんのプランは見事にハマり、最後の直線でスターズオンアースに差を詰められるも後半1000mを58.5秒にまとめ、4回目のG1挑戦でついに頂に立った。
前走からコンビを組み、2回目であっという間にG1制覇という“魅せる芸術”で勝ち取ったジャックドールと武豊騎手。
この勝利で豊さんはJRAのG1通算80勝で、02年天皇賞(秋)をシンボリクリスエスで勝った岡部幸雄元騎手の53歳11ヶ月27日を上回る54歳19日のJRAG1最年長勝利記録を更新した。
80勝はもちろん“前人未到”の記録で、豊さんは「数々の名馬に乗らせていただいたおかげ」とディープインパクト・スペシャルウィーク・キタサンブラックなど数々の名馬たちで積み重ねてきた80勝目はとにかく勝てたことにホッとしていた。
世界でイクイノックスやパンサラッサが逃走劇を演じ、国内でタイトルホルダーが圧巻の逃げ切りを見せ、「自分を忘れては困る!」と言わんばかりに見せた逃走劇はリベンジに燃える逃走劇だったかもしれない。
ジャックドール、見事な逃げ切りだったがやっぱり豊さんは逃がすとうまいね〜。
チューリップ賞のモズメイメイでも見事な逃げ切りだったし、今年豊さん妙に重賞勝ってるような気がする。
あと豊さんは“ユーモア”を忘れてはいませんでした。
インタビューが終わった後に「サインお願いします」とカンテレのスタッフさんからお願いされ、豊さんがサインした。
カンテレ競馬の“名物”と言っていいテニスの錦織圭選手がやってるカメラにサインを書くのが久しぶりに再開されて、久しぶりに豊さんのサインが見られると思って観たら・・・
書いたのは豊さんが書いた“サイン”!
豊さんの笑わす余裕ぷり、大草原!
こういうところが豊さんを嫌いにならない理由のひとつです。
今週の桜花賞では弟・幸四郎調教師のライトクオンタムで挑む。
2年連続で“兄弟タッグ”に挑む桜舞台で今度こそ兄弟でG1を掴みたいところですね。
2着のスターズオンアースはさすが“二冠牝馬”の力を見せた。
昨年の秋華賞(3着)以来のレースでどこまでやれるか少し不安もあったが、これだけのレースを見せたら今年も期待を持っていいかと思います。
3着のダノンザキッドは10番人気と低評価だったが、この馬は阪神走ると思ったので予想に入れてました。
こうなると宝塚記念に出たらどこまでやれるか楽しみだが、距離がどうかな?
本命のジェラルディーナは6着とちょっと残念な結果に終わった。
距離が若干短かったかなと思うが、いい脚使っていただけに最後の直線で思いきって外に持って行ったら掲示板は確実にあったと思う。
こんなものではないので、巻き返しに期待したいです。