真夏の日差しを浴びて11万人の熱気に包まれた東京競馬場で行われた第86回日本ダービーは、12番人気のロジャーバローズが道中2番手から逃げるリオンリオンを捕らえると、最後は後続の追撃を振り切り、2分22秒6のダービーレコードで令和最初のダービー馬に輝いた。
2着に猛追した3番人気のダノンキングリー、3着に2番人気のヴェロックスが入り、二冠を狙った1番人気のサートゥルナーリアはスタートの出遅れが響き4着に敗れた。
ロジャーバローズ騎乗の浜中俊騎手は16年マイルCS(ミッキーアイル)以来2年半ぶりのG1制覇で、ダービー6度目の挑戦で初制覇となった。
また、管理する角居勝彦調教師は07年ウオッカ以来2度目のダービー制覇で、“バローズ”の冠名で知られるオーナーの猪熊広次さんはこれがG1初制覇で、生まれ故郷の飛野牧場はダービー初出走で初制覇となった。
では予想結果を。
予想は、
◎サートゥルナーリア
○ヴェロックス
▲ランフォザローゼス
△サトノルークス
△ダノンキングリー
注メイショウテンゲン
でしたが、結果は・・・
1着 ・ロジャーバローズ
2着 △ダノンキングリー
3着 ○ヴェロックス
4着 ◎サートゥルナーリア
7着 ▲ランフォザローゼス
10着 注メイショウテンゲン
17着 △サトノルークス
“無敗皐月賞馬”の同僚馬が大仕事をやってのけた。
過去にはキズナ・ディープスカイなどが背負った最内の1番枠に入り、リオンリオンが大逃げを打って枠を生かして道中2番手から競馬した。
1000mが57.8秒とハイペースで逃げるリオンリオンを離れて見る形になり、3〜4コーナーにかけてもまだリードはあった。
「(差を縮めるために)後ろから差されても仕方ないので、早めにスパートをかけた」と浜中騎手は“ロングスパート”をかけた。
案の定、外からダノンキングリーが一気に差を詰めてきて、浜中騎手はとにかく“無我夢中”になって最後まで必死に追った。
最後はなんとかクビ差しのぎ、第86代令和最初のダービー馬に輝いた。
レース後、サトノルークス騎乗の池添謙一騎手から握手をかわし、ダービーのウイニングランへ。
11万人を超える大観衆に、浜中騎手は大きなガッツポーズを見せて、笑顔で地下馬道へ。
地下馬道では友道調教師が角居調教師と握手するシーンがあったり、ダービー独特のお祝いムードに漂っていた。
浜中騎手にとってG1勝利は16年マイルCS(ミッキーアイル)以来2年半ぶりの勝利になった。
それ以降落馬負傷で離脱した時期もあり、昨年は“重賞未勝利”とふがいない結果に終わるなど散々だった。
先月のアーリントンCで久しぶりの重賞制覇をすると、これをきっかけに復活への“兆候”を見せた。
そして今回、夢にまで見た“ダービー制覇”へと辿り着いた。
浜中騎手は「勝ってまだ実感が沸かない、ふわふわしているのが正直なところですが、これから余韻に浸りたい」と満面の笑みがこぼれた。
13年キズナ以来6年ぶりの京都新聞杯組によるダービー制覇となったロジャーバローズ。
「サートゥルナーリア“だけ”じゃないんだ、俺を忘れるな!」とハミ噛みながら吠えるその姿は、11万人に大きな“衝撃”を与えた。
ダービーで2ケタ人気の馬が勝つってありましたっけ?
しかもまた“12番人気”が絡んだし・・・。
ダービーでもこんなことがあるんですね。
あっ、今回のダービーで一番感動した人がいます。
カンテレの「競馬BEAT」解説者の坂口正大元調教師(写真左)。
言わずと知れた俊君の“師匠”であります。
“愛弟子”の俊君がダービー制覇したことで、坂口先生は感極まり涙を流した。
坂口先生は“愛弟子”の俊君がダービー制覇したことに「言葉になりません、よく頑張った!」と祝した。
坂口先生の涙は感動的でしたし、これは次回の「競馬BEAT」でシャンプーハットが絶対イジってくると思う。
てつじさんが「先生、弟子の俊君が・・・」ってね。
自分の予想は残念ながら“ハズレ”でしたが、今回は当たりハズレなんて関係ないです!
いいレースを見せてくれたらそれでいいです。
来年のダービーはどんな馬がくるか楽しみですが、今週の安田記念も楽しみです。
“現役最強馬”アーモンドアイと“大器”ダノンプレミアムの初対決!
もうここは“2強”に注目せざるを得ないです。