前日の雨と雹から一転、青空の東京競馬場で行われた第24回NHKマイルCは、2番人気の昨年の最優秀2歳牡馬・アドマイヤマーズ(写真中央)が外から鋭い末脚で伸びてきて、最後は大外から伸びた14番人気のケイデンスコール(写真左のピンク帽)を振り切り、“令和元年”最初のG1馬となった。
2着にケイデンスコール、3着に7番人気のカテドラルが入り、1番人気のグランアレグリアは4着に敗れたが、最後の直線で5着入線した3番人気のダノンチェイサーの進路を妨害し、これが“斜行”とみなされ5着に降着となった。
(ダノンチェイサーは4着に繰り上がり。)
アドマイヤマーズ騎乗のミルコ・デムーロ騎手は昨年の朝日杯FS(アドマイヤマーズ)以来のG1勝利で、朝日杯FSを制した馬がこのレースを制したのは11年グランプリボス以来8年ぶり2頭目となった。
なお、グランアレグリア騎乗のクリストフ・ルメール騎手は今月11日〜26日までの開催6日間の“騎乗停止”を受け、オークスのコントラチェックや日本ダービーのサートゥルナーリアなどは“騎乗不可能”となった。
では予想結果を。
予想は、
◎グランアレグリア
○ダノンチェイサー
▲ファンタジスト
△グルーヴィット
△アドマイヤマーズ
注ハッピーアワー
でしたが、結果は・・・
1着 △アドマイヤマーズ
2着 ・ケイデンスコール
3着 ・カテドラル
4着 ○ダノンチェイサー(5着から繰り上げ)
5着 ◎グランアレグリア(4着入線)
7着 注ハッピーアワー
10着 △グルーヴィット
13着 ▲ファンタジスト
昨年の“最優秀2歳牡馬”が得意の舞台で輝きを取り戻した。
デビュー4連勝の後、今年に入っては1600mより長い距離にも挑戦したが2着・4着と2連敗を喫した。
管理する友道調教師は“距離適性”を見て“ダービー”に目も入れず、ここに照準を合わせた。
マイル戦は4戦負けなし、しかも朝日杯FSも勝っている・・・
“最優秀2歳牡馬”としてのプライドを保つためにも、ここはなんとしても結果を残しておきたかった。
それが馬にも通じたか、最後の直線は人気馬2頭(グランアレグリア・ダノンチェイサー)の外から一気に伸びてきて、“最優秀2歳牡馬”の実力を見せつけた。
マイル戦で改めて強さを証明したアドマイヤマーズ。
「(僕と同じ)勝ちたい、負けたくない気持ちがこの馬にあってとても素晴らしい馬」とこの馬の“勝負根性”を“ストロングポイント”に挙げるデムーロは、1月の日経新春杯(グローリーヴェイズ)以来の重賞制覇に笑みをこぼした。
父から譲り受けた“勝負根性”で、マイル戦は5戦負けなしになった。
“平成”から“令和”に時代が変わり、これからは“令和の名マイラー”への階段を駆け上がる。
アドマイヤマーズの強さを改めて感じたレースでしたが、その一方でグランアレグリアは非常に残念なレースになった。
最後の直線で外に持ち出した瞬間、アドマイヤマーズとの間にいたダノンチェイサーがあおり、ダノンチェイサーに騎乗していた川田騎手も立ち上がるようにバランスを崩した。
結果、グランアレグリアは4着、ダノンチェイサーは5着に入線するも、“ダノンチェイサーが不利を受けなければグランアレグリアより上位に入線していた”とみなされ、グランアレグリアは“斜行”で5着降着になり、ダノンチェイサーは4着に繰り上げた。
さらにこの騎乗でグランアレグリアに騎乗していたルメール騎手は短期間で同じ“不注意騎乗”を行ったとして、今月11日〜26日まで開催6日間の“騎乗停止”を受けた。
ちょっとグランアレグリアにかける“プレッシャー”がハンパなかった・・・。
それでムキになってしまってリズムも崩れてしまった。
それどころか、また川田騎手はルメールにやられたんかい!
皐月賞でもやられたが、今回は明らかに“悪質”だとTV見てすぐ分かりました。
これから東京でのG1が続く中で、ここでの“騎乗停止”はホントに痛い・・・。
ここは反省して、騎乗停止明けたら騎乗停止期間の分を取り返す活躍を見せてほしいです。
グランアレグリアも負けたことはホントに残念だが、これからも応援します!