前回のお話
【不安障害14】というわけで、まず最初に自分の問題はなになのか・・・にきづきを入れたいと思います。
私がいっつも参考にしバイブルとしているのは・・・
日本認知療法学会理事長 医学博士 大野裕(おおの ゆたか)さん
「 うつと不安の認知療法練習帳 」 や 「こころが晴れるノート」です。
ポイントは・・・◎であげた5つ。
書き方がわからない時は、それぞれの質問に答えながらやってみてくださいね。
◎環境の変化、生活状況
・最近、環境や生活に大きな変化がありましたか?
・去年1年間で一番大変だったことは何ですか?過去3年、5年、あるいは子供の頃なら?
・昔からの悩み事や、今現在のトラブルはどうですか?例えば、差別や嫌がらせなどは?
◎身体反応
・今悩んでいる身体症状は?活動力の低下、食欲減退、睡眠障害などはありますか?不整脈、胃痛や発汗、めまい、息切れ、痛みなどの症状はどうでしょう?
◎気分
・感情や気分を一言で言いあらわすと、どうなりますか?悲しい、ピリピリしている、腹が立つ、うしろめいたい、恥ずかしいなど・・・
◎行動
・変えたい、改善したいと思っている行動がありますか?職場で、あるいは家庭で。友人関係で、あるいは自分ひとりのことについて。
◎思考
・激しい感情にとらわれている時、自分についてどう思っていますか?他の人については?将来についてはどうでしょう?
・やりたいこと、あるいはやるべきだと思っているのにできないことがあるなら、それはどのような考え方のためですか?そのように考えている時、頭の中に浮かんでいるのはどのようなイメージですか?どのような思い出ですか?
私の過去の例をとってみます。
私は「パニック障害」であることを勤務先である小児科に公表し、勤務していました。入った頃は、初めてパニック発作を起こしたのが駅ということもあってか、電車に乗るのが怖く、公共交通機関を使うときは、必ずといっていいほどお腹の調子を崩していて、ひどいときは吐き気に襲われていました。当初は電車に乗るときや乗った時、逃げ出せないような場所にいると症状が出ていて、長くても30分以内には治まり、その後なんの抵抗もなく生活できていました。
ある日、病院でお腹が痛くなり、強い吐き気に襲われました。結局1時間以上も続き、その日は早退させてもらいました。それ以降、「吐き気」に対する苦しさと「吐いてしまったらどうしよう」「他の人に迷惑をかけてしまった」気持ちが強くなり、「吐き気」があると発作を繰り返すようになりました。
症状は、「吐き気」に対して「パニック発作」を起こすようになってしまいました。 吐き気があると「吐いてしまうのでは」「吐き気の時の気持ち悪さに襲われるのが怖い」という思いから、食べることを避けるようになりました。ただ体がもたなくなるという気持ちもあったため、ムリをして少し食べる⇒気持ち悪くなる⇒吐き気がひどい⇒パニック発作を起こすという悪循環に陥っていました。 自分の意識が、自分の体調の変化にだけ敏感に反応するようになり、少しでも異変を感じると不安になり、不安が不安を呼び、パニックに・・・の状態になっていました。
◎環境の変化、生活状況
・私の仕事はパートであり、収入が少ない
・一緒に働いている人は収入制限があり、代わりを頼むのは難しい。
・去年一年間で一番大変だった事は、吐き気に対する恐怖に対応できず、パニック発作を頻発させていた。
・今現在(その時)のトラブルは、吐き気に対応できず、気持ち悪さが苦しくて仕方ない。
・次こそ本当に吐いてしまう・・・と怖くてたまらない
◎身体反応
・胃腸症状(吐き気、胃痛など)
・食欲減退
・疲れやすい
・頭痛
・めまい
◎気分
・恐怖
・パニック
・悲しい
・情けない
・不安
・恥ずかしい
・うつ状態
・焦り
◎行動
・外出したい気持ちはあるが、外出を控えるようになった。人ごみを避ける
・出勤時に体調が悪くならないように、空いている時間は体を休めることに集中した。ひきこもり。
・気持ちに余裕がなくなり、趣味から遠ざかった。意欲低下。
・両親の年齢、自分の将来を考え、パートより常勤(正社員)で働けるように転職活動を始めた
・吐き気の事が頭からはなれず、仕事に集中できない。
・すべてを完璧にこなそうとする
◎思考
・クビになる
・ダメな人間だ
・人に迷惑ばっかりかけている、使えないヤツ
・吐いたらどうしよう
・今度こそ、本当に吐いてしまう
・人前で何かしでかしてしまうんじゃないか
・助けてくれる人がいなかったら・・・
・以前できていたことが、こんなにもたくさんできないことばっかりになってしまったのか
・休んでしまうと、収入が減って、両親に迷惑をかけてしまう
・食べる=吐き気が起こる
・お腹が痛くなる=吐き気がくる
・吐き気が出てくると、何かが起こる
・お金がない
・もう治らない
・他の人はみんないきいきしているのに、自分は何をしているんだろう
・何もかも放り投げてしまいたい
というような感じです。
私の場合は、不安障害の1つでもある「嘔吐恐怖」が一番強い問題のようです。
吐き気がひどいといっても、実際には、ほとんど吐くということはありません。
なぜ、ここまで「吐く・吐き気」が怖くなったのか・・・を思い返してみました。
大学生になるまでは、吐き気に対してそんなに気にもしてなかったんですが、大学時代に吐き気があった時に、ものすごく怖い体験をしたことがあるからです。実際吐いてしまったのも、小学校に1回だけで、高熱を出したときだけでした。 それが、大学時代に体験した出来事をきっかけに、頭の中で「吐き気=怖い、恐ろしい」と強く紐づいてしまったみたいです。
というわけで、次は「回復へのカギ」を見つけていきたいと思います。
【不安障害16】へつづく・・・

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