●整体から診た「歩くこと」には、
足腰、腰が大事。
一般的には腰が弱ってくるから、足の筋力をつけて歩こうとする。
だから一日何万歩とかで、足を鍛えることを考えている。
ただ筋力は常にやってないと落ちていく。
整体では腰の力をどれだけ維持できるか、
そこに着目したほうが多く歩ける。
患者さんでも歩くことが一番いいと考える人が多い。
無理してでも歩く。
朝公園に行って体操して、
帰って朝ごはん食べて、
午後は施設に行ってと言いながら、何にもしてないんですけどと言われる。
そういう人は大体膝が腫れていて、
歩かない方がいいと思うけど、
歩かないと歩けなくなるから、という固定観念が抜けない。
若い人でも歩数を気にして歩く人が多い。
だから歩くことに対しての歩き方は、
どう歩けばいいんですかという発想になる。
私は一日何百歩しか歩かない。
家から自分の仕事場まで車で行くから歩かない。
井本先生が一番歩くのは空港だからねと。
だから歩かなくても大丈夫と言いたい。
ただ腰が使えなくなって、筋力をつけないと歩けない人はたくさん歩くしかない。
大体四頭筋(太もも前側)の運動が強い、
腰が落ちてる人はここでないと動けない。
足ふみで前を上げても後ろはしない、
太ももの力を付けて歩かせようとしてるから。
整体でいえば体の柔軟、弾力、動くところが動けるように。
あんまり体を強張らせるようなこと、
例えば筋力トレーニングで体が強張るならそれはよくない。
ヨガのポーズだけで筋肉(部分的)を伸ばすような、他との連動がない体もよくない。
今若い子が連動しない身体が多い。そうすると力が発揮できない。
ただ疲れてくる、それが呼吸器に繋がってくる。
呼吸器を丈夫にすると長く歩ける、保てる。
筋肉をつけて歩くのはなるべく後回しがいい。腰に注目して腰の力で歩けるようにしましょう。