塾長になって
色々なことを経験して
色々な教室や塾長を見てきて


会社や仕事への疑問はどんどん
増えていった










こんな塾でいいのか?

こんな会社でいいのか?





ここで働いていていいのか?












自分が良いと思わないものを

人に勧めていいのか?












仕事に関係なく
プライベートでも


自分が良いと思うものは
自信を持って勧められるし


他の人にも使ってほしいとか
体験してほしいとか思うけれど






良いと思わないものは
勧めたくないのが普通だと思う





















塾長をしていた教室は
勧められるものではなかった



というか
この会社の全教室
お勧めしません














そんなことを思いながらも

やっぱりどこかで
認めてほしい
すごい塾長だと言われたい


そんな感情は消えなくて










葛藤していた













生徒数や授業数を増やさなければと思った













今はお勧めできないけど

いつか良くなるかもしれないし

お勧めできる良い塾になるかもしれない







通ってくれたら

勉強する時間は増えるはずだから

多少は成績アップにつながるかもしれない















ポジティブな面も考えながら

新規生徒の募集に力を入れたり
与えられた数値目標を達成できるよう
心がけたりはしていたと思う















でもやっぱり

お勧めできない
高額だと思うサービスを
提案し続けていると


精神的に参ってくる










新規の入塾面談では

保護者にも生徒にも
良いことをたくさん話して

できるだけ授業を多くとってもらえるよう
色々な提案をする






話していることは嘘ではないけど
ちょっと詐欺師の気分というか






詐欺っぽい話は前にも書いたかな









お勧めできないのに
良いように言ってる











業務外の授業に入るのも
精神的にきつい






時間をかけて予習するし

得意ではない科目を担当することもあるし




対応はするけど
授業中に答えられない質問がくるかもしれないし









当時は予習だけで
かなりの時間を使っていた






業務時間外も勉強した








勉強は好きだし

学生の頃に習って忘れていることを
復習できるのは楽しかったけど






生徒に教える責任があると
精神的には重くのしかかる


















クレーマーもいるし



理不尽なことで怒られるし









歴代の塾長は
ルール違反ばかりだし






















とにかく色んなことで

精神が追い詰められていって





















塾長になって1年経ったころには


精神が完全に崩壊した瞬間があった















講習準備などで忙しい時期だったと思う










出社してすぐ



自分の教室でひとり








ロッカーに何度も頭を打ちつけていた

















ここから逃げたい

抜け出したい

帰りたい

誰とも接したくない









もっともっと

色んな感情はあったと思う



















ロッカーに頭を打ちつける音が響いていたけど




気付く人なんていないし
















誰も助けてくれない