有給休暇とれないシリーズ5話目















唯一休みたかった日に
休むことができなかった







きっと何をしても
ダメだったんだろう








事前に申請しても

当日休む電話をしても


きっとダメだった








働く運命だったのだろう












諦めきれないし

ギリギリまで足掻こうとしたけれど





夢は叶わず







ライブの時間になっても

終わる頃になっても




私は自分の教室で働いていた














そのやりきれない気持ち


どこにもぶつけられない気持ちは



自分の中で爆発して










明日のライブに行くことしか

もう心の中になかった















そのバンドの公演は

大阪と東京の2daysで

当時近かった大阪公演のチケットを
とっていたのだけど



次の日の東京公演のチケットを
祈るように検索して

空きがあった




















ファンとしては
ソールドアウトしていてほしいところだけど


そのときはラッキー








すぐに買って







東京に行くことを決めた











もう明日は

何が何でも休むんだ
















東京へなにで行ったのかは
覚えていない






新幹線か夜行バス










もう東京に着いてから






会社に電話をかけた












本部事務の女の人がでて






体調不良で休むと言ったら



お大事に〜とさらっと休みがとれた









相手が昨日の上司とか
また別の人だったら



もしかしたら引き止められたり
説得されたりしたかもしれない











無事に休みを取ることができた











東京の街中にいるときに

代行の社員から電話がきたときは

できるだけ静かなところで応対した








ピンチはそれくらいで









無事ライブに行くことができた











やはり席は良くなかったけど









ずっと行きたかった場所に来られた


























教育関係で
生徒を相手にしている人は


塾関係でなくても

学校の先生でも

休暇は取りづらいだろうな







他にも休暇が取りづらい仕事はあるだろう












休みたいときに
休めるって



幸せなんだなぁ
























休暇の取りづらさが

精神崩壊に追い討ちをかけたり
心療内科までの道のりを短くしたりしたかは

わからない








でも

取りやすかったら





ただリフレッシュのために休んだり

好きなことするために時間を使ったりして










少しは精神的に楽になれたのかもしれない