心療内科までの道のり
であると同時に
精神が崩壊するまでの道のり
でもある
働いていた塾について少し説明すると
個別指導型の学習塾で
講師と生徒1対1での指導スタイル
たくさんの生徒の前で
1人の講師が授業をする
集団指導スタイルではない
小学生 中学生 高校生
何年生でも通える
指導してほしい科目と回数を選んでもらい
ひとりひとりにあったカリキュラムを作成し
その子に合った方法で指導していく
講師と生徒は1対1だけれど
授業1コマ90分の中で
講師は最大3人までの生徒を担当するので
たとえば
小学5年の国語
中学1年の数学
高校3年の化学
などという3人の生徒を1人で担当し
ぐるぐるまわりながら指導する
一応最大3人までというスタイルで
その日の生徒数によっては3で割れないので
担当が1人や2人になることはある
それはまだいい
講師が足りないときは
4人以上担当しなければいけなくなる
講師はアルバイトでシフト制
大学生だしそれぞれの予定もある
だいたい同じ曜日の同じ時間に
出勤してもらって
同じ生徒を見てもらうことが多いけど
毎日シフトがうまくいくわけではない
塾長は基本的に
授業を担当することはない
授業は講師が行うもの
しかし足りないとなれば
塾長も講師になる
授業に入り指導をする
その間他の塾業務はあまりできなくなる
講師が足りなくて
講師として授業に入ったことは
数えきれないくらいある
4人以上担当したこともいっぱいある
自分の得意科目のときならまだしも
得意でない科目だって
講師がいなけりゃやるしかない
高校生の専門的な科目は
さすがに担当講師がいないときは
授業の振替を生徒におねがいするけど
中学生までは全科目担当した
前日に自分が得意でない科目を
担当することが分かっていたら
というか大体わかってるんですけど
勤務時間中空いた時間とか
通勤の電車内とか
帰ってから家でとか
教える範囲をひたすら予習しました
幸い勉強は好きだったので
得意でない科目を勉強し直すのは
楽しいと思っていました
しかし生徒には罪悪感
だって
本当はこの問題の解き方
前日までよく分かっていなかったのに
生徒に堂々と指導してるんですよ
教えられるようにはするので
授業は成り立つんですけど
プロならもっと上手く教えられるのではとか
思います
しかしこんなその場しのぎの授業を
続けていたら
やはり上手くいかないときは来ます