(0601)次の夜まで、ひとっ飛び!
(0601)
次の夜まで、ひとっ飛び!
「ローズさん、あぶないよ!
ここから逃げなきゃ」
ここから逃げなきゃ」
ヘイ、タクシー!
煙の中から
キキーッ!
まるで装甲車みたいな
見慣れないタクシーが飛び出してきて
僕達の前に急停車する。
バタン。
「浜松町まで」
「リョーカイ」
運転手はワンメーターの任務に
少し不満そうにつぶやく。
少し不満そうにつぶやく。
フロントガラスの前方には
白い霧が広がっている。
その向こう側から 時々ドスッ!て
狙撃手たちがぶつかってくるんだけど
「このあたりは何だか
妙なことになってるみたいで」
運転手はあまり驚いた様子もない。
「訳の分からないモヤの中を走って
怖くないですか?」
僕が不安になって尋ねると
「お客さん。もしかしたら…
次の夜へ行けるんじゃないかって
ワクワク気分になりますよね」
運転手はアクセルを踏み込む。
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(0506)夜は出血多量で、もう死にそう。
(0506)
夜は出血多量で、もう死にそう。
夜は出血多量で、もう死にそう。
「アイツラ、夜に欲情してるわ」
ローズさんの身体は
見たこともない星の植物のような
不思議なラインで出来ている。
見たこともない星の植物のような
不思議なラインで出来ている。
「夜って…この空気や時間のこと?」
「もっと底の方。
この世の奥に寄生している…
…まぶしい暗闇」
この世の奥に寄生している…
…まぶしい暗闇」
ピンク色の細い肩の曲線が
ほんの少しだけ波打っている。
ほんの少しだけ波打っている。
まぶしい闇…って何だろう。
永遠に閉じこめられたままの
光の幼虫?
永遠に閉じこめられたままの
光の幼虫?
「恥知らずのトカゲ達は
夜に舌舐めずりしてるわ」
夜に舌舐めずりしてるわ」
飛行船は東京タワーに串刺しになったまま
ミシミシ痛みをこらえている。
ミシミシ痛みをこらえている。
「大丈夫かな…僕達の夜って」
「まるで土足で押し入る
タオルケットの下みたいに
弱虫だわ」
タオルケットの下みたいに
弱虫だわ」
「じゃアイツラ、
この世の掛け布団も
チカラずくで引き剥がす?」
この世の掛け布団も
チカラずくで引き剥がす?」
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(0505)夜をツイラクする、極彩色のワンピース達
(0505)
夜をツイラクする
夜をツイラクする
極彩色のワンピース達
パラパラ、パラパラ。
胴体の割れ目からナニカがこぼれ落ちてくる。
「モノリス、あれ、何?」
遠くて良く分からないけれど
「マユから孵化したハチュー類かな?」
煙のスキマから見えるのは…羽?
噴射する火花みたいに震えている…
え、ドレスの裾?
え、ドレスの裾?
「狙撃手達だわ!きっと」
わぁ、赤や青、極彩色のワンピースを
纏った女のコ達!
纏った女のコ達!
「敵、それとも味方?」
「私にはわからないわ。
だって、アナタがソラからツイラクさせて…
地下から引っ張り出したんでしょ」
だって、アナタがソラからツイラクさせて…
地下から引っ張り出したんでしょ」
ローズさんのビー玉みたいな瞳の上で
タワーが乱反射している。
タワーが乱反射している。
「僕は、ただ逃げて来ただけだ」
パラパラ、パラパラ
狙撃手達が落下していく。
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(0504)遅すぎるわ!もうワレてしまったもの…
(0504)
遅すぎるわ!
遅すぎるわ!
もうワレてしまったもの…
「東京タワーの火災は
全く収まる気配がありません!」
全く収まる気配がありません!」
アイツラ、地下鉄から
どんどん溢れ出してる…
どんどん溢れ出してる…
「国会議事堂での白煙も
ますます広がっています!
依然として原因は不明」
「政府も緊急対策本部を設置!」
トカゲ達はスモークを焚き
レーザー光線を乱反射させて
ライブを続けている。
もしかして…この悪夢のきっかけは
「ねぇ、モノリス。あなた、飛行船に…
いいえ、ソラに何したの?」
いいえ、ソラに何したの?」
ローズさんの大きな瞳が
X線のように僕の記憶をサーチする。
「僕は何もしてないよ。大隈講堂の上から
ソラが飛行船になってツイラクしてきて…
それから地下鉄の中でイグアナに
身体検査されたけど」
そうだ、僕は逃げて来ただけだ。
「その前に…早稲田の正門前で
誰かに衝突したでしょ」
誰かに衝突したでしょ」
なんでローズさんは知ってるんだろ?
「ギターケースで突き刺しただけ…
だと思ってる?」
「僕は誰も殺してないよ」
なのにアイツラ、地下鉄から
どんどん溢れ出してる…
どんどん溢れ出してる…
「遅すぎるわ!
もうワレてしまったもの」
なめらかで不思議な曲線で出来た
ローズさんの体が
ピリピリとほんの少しだけ興奮している。
ローズさんの体が
ピリピリとほんの少しだけ興奮している。
モスラの幼虫のように
東京タワーに串刺しになった飛行船。
東京タワーに串刺しになった飛行船。
もうミシミシと割れ始めている。
パラパラ、パラパラ。
胴体の割れ目からナニカがこぼれ落ちてくる。
「モノリス、あれ、何?」
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(0503)東京タワーで火災発生!アイツラ、どんどん溢れ出してる。
(0503)
東京タワーで火災発生!
東京タワーで火災発生!
アイツラ、どんどん溢れ出してる。
「東京タワーで火災発生!」
バタバタ、バタバタ。
いつの間にか
上空では自衛隊のヘリコプターが数機
旋回を続けている。
タワー下の観光バス駐車場には
テレビカメラが並び始めた。
「タワーは煙に包まれています」
だけど
「原因は全く不明…」
レポーターにも、消防士にも
飛行船の姿が見えていない。
「ガラス片が落下して大変危険です。
タワーの下から離れてください」
文化祭でギターを振り回すみたいに
飛行船は東京タワーの展望台ガラス窓に
突っ込んだのだろうか?
「只今、速報が入りました!
今、国会議事堂でも白煙が上がっています。
デモ隊の火炎瓶ではない模様。
こちらも同じく原因不明」
「アイツラ、
地下鉄の出口から
どんどん溢れ出してる…」
地下鉄の出口から
どんどん溢れ出してる…」
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*転用素材
1枚目~「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(2003年)
2枚目~「ゴジラVSモスラ」(1992年)
2枚目~「ゴジラVSモスラ」(1992年)
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