2022年12月 パパの病気が分かりました
闘病中は自分の心を整理する為に
そして健忘録の為にブログを書いていました
パパは約8カ月の闘病の末 旅立ちました
いま振り返ってみると
書いてなかった出来事や症状もあると思うので
記憶にあるうちに振り返りながら
書き留めておきたいと思います
2023年1月4日
次男と一緒に病院へ行く事になる
長男は元旦の夜に熱を出し
2日にインフルエンザと分かった
年末から家族との接触があまり無く
発熱後すぐに隔離したので
幸いにも長男以外は誰も罹らなかった
こんな時に出歩いた本人が悪い
長男はベランダからパパを見送った
パパは家の外の通りから
「行ってきます」と手を振っていた
電車に乗って病院まで移動
パパは改札に入る事は出来たのに
出る方法が分からない
本当にどんどん悪くなっている
諸手続きを済ませて病棟へ
この頃は未だコロナ禍 病院は面会禁止
私と次男は待合室までしか行けず
荷物を看護師に預けて一旦パパと別れる
暫くして診察室に案内された
中では医師が座って待っていた
パパも看護師さんが連れてきてくれる
医師は主治医は不在という事で
代わりにお話をしますとおっしゃったが
主治医というのは執刀医の方の事で
この時に説明をしてくださった医師が
パパの闘病の最後まで治療を担当
してくださった方だ
最初に言われたのが
・悪性リンパ腫
・悪性神経膠腫
のどちらかでないかと考えているとの事
検査の時に見た病名と
もう一つは初めて聞く名前…
私は2つ病気のどちらも
頭に【悪性】と付く事が気になった
「せんせい…
どちらにも悪性と付いてますが
悪性以外はあり得ないんでしょうか?」
「そうですね…
悪性だから
私達のチームが担当する事になりました」
「・・・・」
私は次男が気になった
なんで連れてきちゃったんだろう・・・
検査の時に「悪性リンパ腫の疑い」
と書かれていたのに
私は不確実なので子供達には話していなかった
荷物が多いとか何とか言わないで
1人で付き添うべきだった
私の心の弱さのせいで
こんな辛い話を聞かせてしまう事に
なってしまった
悪性リンパ腫
血液の病気でリンパ組織に異常が起きる
脳にリンパ組織は無いが
稀に脳の中にリンパ腫が発生する事がある
悪性神経膠腫
脳細胞に浸み込んでいく
日々研究が進んでいるけれど
今の医学では太刀打ちできない病気のひとつ
「命にかかわるのでしょうか?
もしそうならば・・・
どれくらい時間がありますか?」
悪性リンパ腫ならば5年くらい
悪性神経膠腫は中間値で14カ月程
「すみません、良く分からなくて
腫瘍の部分を切り取れば
良くなるとかはないのですか・・・?」
腫瘍は脳のとても深部にあります
深部には生きるために大切な機能があり
医学的に切り取る技術はあるが
切り取ってしまえば植物状態に
なってしまう
「もっと違うところに出来てれば
切り取れたのですね・・・」
もしも悪性神経膠腫の場合は
切り取っても小さな細胞が残って
短い期間で再発をする
手術→再発を何度も繰り返す
事になると思う
この時の投稿
私は医師の話を聞きながら
医師の横の壁に掛かっている時計を
何度も見上げた
涙を一粒でも落としたら
感情を止めるが出来なくなって
医師の話が頭に入ってこなくなる
絶対に泣くものかと思った
どちらにしても
生検手術で組織を採って
調べてみないと確定できない
明日の手術はあくまでも検査の為の手術である
と何度も繰り返し説明を受けた
看護師が手術の同意書を
パパへ渡しサインを促す
だけど…
パパは自分の名前が書けなかった