エムスタのマンドリン演奏会。 | imokoの「葛飾の花散歩」

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ゲストの啼鵬さん、すばらしい演奏でした。

 

玄関先を、いろんなお花で明るく飾っているお宅に、やさしい

気持ちになります。

色とりどりで可愛く肩よせあっている姿、いいですよ。

 

 

 

 

 さて、昨日の土曜日は、近くのシンフォニーヒルズのコンサート、

ミュジックスター・マンドリンオーケストラ」(エムスタ)に行ってました。

新聞に入っていたチラシに、ゲストとして「啼鵬」(ていほう)さんの

名前と紹介があって、興味を惹かれました。

 

 

 

啼鵬さんはお名前からみると、中国の方かと思ったのですが、日本人。

お父様がギタリストで、松本定芳というお名前で、その名前を音読みして

当て字をして、この名前にしたそうです。

お父様への尊敬の思いがあるのでしょうね。

啼鵬さんは、バンドネオン奏者ですが、ピアノ演奏もされるだけでなく、

話題のテレビドラマの編曲も、また作曲もされています。

鍵盤楽器、管楽器、弦楽器とマルチプレイヤーで、守備範囲が広いのです。

 

エムスタは、早稲田のマンドリン部のOB、在校生が中心。

そこに啼鵬さんが加わるとは、わくわくします。

 

 

マンドリンというと、明大のマンドリン倶楽部に、古賀政男さんが

所属していたのは、有名ですが、早稲田のマンドリン部のことは

知りませんでした。

 

マンドリンの細かく震えるような音は、繊細。

弓を使わず、ピックで弾きます。

単一の高さの音を連続して小刻みに演奏する技法「トレモロ」を

使うことで音を持続させて演奏するのです。

 

裏がぷっくりとした姿の琵琶とイタリアで誕生したマンドリンって、

形がなんか似ているなあ。

調べてみると、ともに古代ペルシャの楽器「バルバット」から東西に

派生したそうな。

やっぱり、つながっていたか!!!

ピックに撥(ばち)、高音と低音のちがいはあるけれど、古代ペルシャ

の楽器に源があるとは……。

 

曲目も工夫をこらしていて、映画でヒットした「QUEEN」の曲の

セレクションは乗りました。

プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」。

ジュリエットの心理はマンドリン、ロミオはクラリネットと楽器で

あらわしているのは、憎い演出。

 

啼鵬さんが、東日本大震災後に作曲した「along with you」を、

ご自身がピアノ演奏。

YOUTUBEで、啼鵬さんのピアノ演奏のものを発見。

オーケストラは弦楽合奏団です。

とてもいい曲です。

 

YOUTUBE

 https://www.youtube.com/watch?v=TwLAJo2La8c

 

アンコールで、啼鵬さんが再登場し、葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」を

バンドネオンで演奏してくれて、会場は盛り上がりました。

いいものを聴かせていただきました。

啼鵬さんは、才能あふれる方なのに、控えめで温かい。

応援したい音楽家だなあと思いました。

 

マンドリンの音色は、個別には高い音なのに、その音がまとまると

ふんわりとする、不思議な楽器です。

 

小ぶりの向日葵が、台風で少しなぎ倒されたのか、横向きになびいて

いましたが、黄色があざやかで、すてきでした。