ある知人の社長が言った言葉が頭の中で交差する。


『一度アドバルーンを上げて、下ろしたら、もう君は這い上がれないよ・・・』


もう、歳なんだからと・・・・・・。


この言葉を思い出したら、一晩中眠れない日が続いた。


そして、腹を決めたのです。


どうせ一度は『死のうと、覚悟をしたのだから』もう一度一から出直そうと・・・。


そして一人で。もう従業員の給料まで私が仕事を取ってくるのは限界だった。


最後まで残ってくれた2名の社員にその旨を伝えた。


彼らの未払いの給料は労働者健康福祉機構が80%補償してくる。


しかし、従来の会社名では営業はできない制限があった。


労働監督署に出向き、担当者に説明をし、調書を取られた。


従業員の未払い給料、業者の未払い残高、ここまでに至った経過などを


聞かれ、後は検察庁に、送検される。


そして、10月末日をもって2名を解雇した。


8年間も築いた信頼がそこなわれる事に対して、


こころが引き裂かれる気持ち思いだった。


病院は退院したものの、今度は精神的に追い込まれていった。


また、倦怠感、動悸、食欲不振が原因で、身体の調子が悪くなってきた。


入院費も支払いをしなくてはならない為、農協の保険を解約して、


病院代や、未払いの業者に支払いを済ませた。


260万あった保険解約金はすぐにそこをついてしまった。


事務所は11月分まで家賃を払っていたので、一人で事務所の


後片付けをする。ホテル住まいも限界だったので、事務所兼自宅の物件を


探すが、なかなかいいところは見つからない。


ちょうど友人の紹介である不動産業者を紹介され、市内の物件を紹介され


そこに決めた。旧事務所にあった資料や事務機など、必要なものだけ、


選別して、8年間の思い出の品々を整理していると、悔しい気持ちが込み上げた。


                                   つづく

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会社を創業して年々少しづつ右肩あがりで、なんとか成長はして、


しかし決して、順風満風ではなかった。


転機が来たのはソフト開発会社と印刷会社との提携による


求人雑誌の発行だった。それぞれの分野での特色を出しての新事業だ。


私のところが営業、ソフト開発社が制作、そして印刷会社のコラボだった。


そのために4名居た従業員を6名に営業を増やして、また事務所も移転した。


意気揚々として、求人誌のプレ号を出す為に、最初は弊社のクライアントを


サービスで掲載させた。営業の6名は派遣会社からきていただいた。


会社は少しづつ活気が出てきたが、プレ号の発行日が決まっていた為、


営業社員も頑張ってくれたが、新聞社や最大手の求人社が年契していて


すぐには出稿派していただけなかった。


私の会社は営業だけを受けるには、経費もかかるので、提携した2社から


200万円づつ400万円の営業費を出してもらった。


そしてプレ号はなんとか、発行できたが・・・・・・。


このあと、弊社が危機に追い込まれるとは、私には想定外だった。


広告代理店として、してはいけないことをしてしまったのだ。


それは私の会社は新聞社系の会社でその専属広告代理店であり、


その親は新聞社だ。その新聞社から抗議の連絡があり、広告局長から


呼び出しをうけた。


それは弊社の社員が新聞社のクライアントに広告掲載に行ったからだ。


広告局長も激怒し、関連グループで仕事をするなら、求人誌から手を引け


と言うものだった。そして一筆書くことだった。


そんなことがあり、求人誌から、手を引くことになった。


派遣営業社員はソフト開発会社に移行することになった。


私は頭がパニック状態となり、睡眠や食欲がなくなり始めた。


いままで10坪の事務所から30坪の広い事務所になったが、


その分、家賃も上がったが、県の新規事業の応援で家賃は半額だった。


こんなはずではなかったのだが、いま思えば撤退して良かったと思う。


ソフト開発に行った派遣営業社員も数字が上がらず、苦戦していた。


この頃より、倦怠感や睡眠不足、食欲の低下が進んで来た。


                            つづく

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相変らず、下痢、嘔吐は続いている。食欲もない。


何かを食べないと、いけないと思い消化のいいうどんを食べた。


しかし、その後1時間もしないうちに、嘔吐、下痢をしてしまう。


一日何も食べたくなくなり、体重がまた2キロ減った。


水分補給のためにアクエリアスを飲むが、また下痢をしてしまう。


これ以上は無理と判断して、総合病院に診療にいく。


結果は『ストレスによる胃潰瘍、ポリープ、過敏性横行結腸』で即入院になる。


1週間の入院を伝えられた。この下痢と嘔吐が直るならと思い入院する。


翌日、胃カメラ検査、大腸内内視鏡検査で、3日目から下痢、嘔吐は止まった。


だが、病院のベッドの中で考えるのは『これからどうするのか・・・』だった。


すでに社員は2名だけ残って業務をしている。しかし、営業は上がらない。


こんな状況になったのも、すべて私の監督責任だ。


このまま会社を継続するのか、廃業するのか、倒産・破産するのか、


いろいろ頭の中で不安で仕方がなかった。


子供たちも大学1年と高校1年になったばかりだ。


破産、倒産をすると二人の子供たちにも、何らかの影響が出てくる。


そして仕事を頂いているクライアントや保証人の友人にも迷惑がかかるし


最後まで残ってくれた社員の生活も考えなくてはならない・・・。


どうすればいいのか、迷う毎日だった。気力も体力もなく・・・。


ベッドの中で四六時中、そんなことを考えるのが日課となり、


そんなことばかりを考えていた。


消灯時間になれば、睡眠剤をくれるが、決まって夜中の、2時~3時には


気になって、起きる。睡眠が浅くナースステーションでまた睡眠剤をもらう。


こんな繰り返しの病院生活で10日で病院を退院する。


入院費は12万円だった。保険対応ができると思っていたが、保険は2週間


入院していないと出ないと聞く・・・どうしょうか・・・・・。


                          つづく

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