今日だけは泣かせてほしい… | デザイン作品ポートフォリオ by imo

今日だけは泣かせてほしい…

●今日は、たまたま補講ということで、
2週間ぶりに学校のマックルームで情報処理系の授業をした。
朝、教室に行き、学校のマックの壁紙をジョブズの遺影にした。
そして学生たちに、彼の偉大な業績と死去を伝えた。
もう、泣きそうになったのを何度こらえたか。
まだ10人に1人しか知らなかった。

●彼が20歳そこそこでアップルを最初に作ったとき、
私はエレクトロニクスが大好きな少年だった。
だからアップル社とジョブズは、まさに私の原点だ。
いつもアップルには確実に未来があった。

●はずかしながら私は、人が死んでこんなに悲しんだことはない。
岡本太郎が死んだときも、祖母がが死んだときも、泣きはしなかった。
最初は、なんでこんなに悲しいのか、わからなかった。

●なぜなら私は昔、アップル社の下請けのアイコンデザイナーだったが、
今ではすっかりアンチマック派だったからだ。
しかし、彼の死を知って、真剣に振り返れば、WindowsやAndroidを通して、
結局スティーブを見ていただけ、 ということに気づいた。
いや、世界中がそうだったのかもしれない。

●今日授業をしたマックルームだけじゃない。世界中の全ての情報機器は、
彼が作ったものと、そして彼が作ったもののフォロワーなのかも。
そのことが、訃報を聞いて、はじめて意識上に登って来た。

●世界中に何十億人いても、ある分野での天才の出現は100年に一人。
だから、情報機器分野の美しい革命は もう しばらく起きないはずだ。
情報分野では、これで、美しいモノを所有する時代が終わり、
本当の意味での、所有できず、姿のない、
純粋な[情報技術]だけの時代が来るのかも知れない。

泣いてばかりもいられない。 明日からは、前を見ていこう。
(スティーブジョブズ氏のご冥福をお祈りします)

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