激辛料理に足りないもの
グラフィックデザインには、ファインアート作品の流用とみられる表現が多く見られます。
これはパクりではなく、人類の残した資産の有効活用です。
この積み重ねで、文明は発達していくのでしょう。
たとえば、オプティカルアートは、70年代にムーブメントが訪れたアートスタイルですが、
まっさきに、布のデザインパターンに応用され、大流行しました。
もっとも有名な作家にヴァザルリがいますが、
私は、よりミニマルな作風のブリジットライリーのファンです。(滝という作品は素晴らしい)
この、試作した図形にも、一種のギラギラ感がありますが、色彩も大きく関与しているようです。
意外なことに、黒バックにするとギラギラ感が弱くなったり、
外周を黄色にすると紫にするのでは効果が大きく変わったりします。
それだけではありません。
単にコントラストだけなら、通常、コントラストの強さから、白黒のパターンが最も効果が強いように思えますが、
紫と黄とすることで効果に味わいが加わります。(三色にするともっと面白いかも知れません)
色彩の選択は、効果のスポイラーやエンハンサーになるだけでなく、一種の味わい情報となるようです。
これが、ただ刺激の強さを求めるのではない、作品化へのヒントのひとつのような気がします。
韓国の留学生に言われました。
「日本の激辛料理は辛いだけ。韓国の激辛料理には旨味がある」と。
これと同じでしょうか。
コントラストだけでは語れない。色の持つ不思議ですね。
網膜上で3原色を分担している3種類の細胞たちが、
別々の反応をしながら、右往左往している様子が、文字通り目に浮かびます。
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