バーでの会話や知ったことは、一歩外に出たら口外しないのが常識です。でも泥酔となると、恥を外まで持って行ってしまうことも。酒で、誰もが顔から火が出る思い出があると思います。そこでトコトン飲みたいときは信頼できる相手をじっくり選んだ方がよいのですが、さすがに介添えを拒み分かれてからは難しいものです。

バーでは泥酔するとハズカシイし、バーテンは「もうダメ」と帰らせることがあります。泥酔常習者は入店を断るのも常識。バーテンダーは酒を提供するサービス業ではなく、その店の象徴で、偉い人なのです。イタリアではバーのことをバール、バーテンダーをバリスタと言いますが、お客さんはバリスタに気に入られる粋な人物になりたいと思っているのですが、日本ではまだ理解が進んでいないようです。

さて、良い店で思いっきりリラックスしたいもの。そんなときポジティブな会話しかできないなら、ちっともおもしろくない。愚痴を話し、毒を吐くことも大切なこと。でもリラックスしていると毒が体を離れ、次第にポジティブに変化していきます。しらふで毒を吐くと人物評価になりがちですが、(会話時間が短いため。)バーはその人のバランス全体を捉えることができるので、お馬鹿な部分や気分のアップダウンも把握できるから親しみがグッと湧いてきます。自分をさらけ出して相手と合うかどうかを知るためには、同棲するよりもずっと有効です。タダ暮らすだけでは相手と正面から向き合うことはできないからです。

良い酒を。乾杯カクテルグラス

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