昨日、帰り際に心配してくれた利用者さん…Aさんのことを、少し書かせてください。

 

Aさんはもうすぐ70歳、中度の知的障がいと認定されています。

毎朝計測する血圧の数字を読み上げるのに…3桁の数字ですね、暫く時間がかかります。

私が席を外していると紙に書いてくれますが、とっても丁寧な文字をひたすらに並べて書きます。車が好きでカタログが部屋に置いてあり、よく眺めているようです。

 

テレビを観ながら、例えばクイズ番組で失敗した人がいると、

「あー、ばかだなぁ。失敗しやがって。」

などの言葉を発するのを見ると、胸が痛みます。きっと、長い人生、こんな言葉をたくさん浴びせられてきたんだろな、と。今でこそ、蔑む言葉やいじめに厳しく対応してくれる世の中になってきていますが、これは他の知的障がいの利用者さんに対しても思うことですが、子供の頃は酷い言葉を浴びせられて、いじめにあって来たのだろうな…と。

 

でも、Aさんはおおらかで優しいお人柄…きっと家庭では愛情深く育てられたのではないかと想像しています。優しいお姉さんがいらして、「ねえちゃんにりんご持ってきてもらおう!」なんて、甘えん坊のやんちゃな顔を覗かせる時もあります。

 

Aさんはスタッフの糸ちゃんが好き、と私に告白してくれたこともあります。糸ちゃんは、一緒に仕事をしたことはないのですが(毎回ひとり夜勤ですから)優しくてお母さんのような方のようです。薬の準備やこまごまとしたことをひとりで担ってくださる、仕事の出来る先輩でもあります。Aさんだけでなく、利用者さん全員からの信頼は絶大です。

先日の勤務の時、自室の炬燵に足を入れてうたた寝しているAさんに毛布を掛けると、

「糸ちゃんみたいに優しいね」と嬉しい言葉。思いやりとか優しさとか、ご自身にそういう気持ちがなければ、感ずることはできない…ですよね?

 

久しぶりの雪に、「危ないからチェーン付けて帰らないとだめだよ。」と心配してくれたAさん。スタッドレス穿いているから大丈夫、なんて言ってもわからないかな…と、「そうだね、ありがとうね」と返しながら、泣きそうなくらい嬉しかった…。

 

「障がいは凸凹」というそうです、出来るもの、わかることもあれば、出来ないこともある。でも、それって、みんなそうだよね?勉強ができたって、スポーツが得意だって、ひとの心の理解はできない人もいる。私もそうだ、凸凹だらけ…。

 

この仕事に巡り会って、巡り会えて、本当に良かったと思う。

だって、みんなの笑顔がとってもかわいいんだもの💛

 

 

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