アメブロの画面上に、「死役所」というマンガの広告が張られていました。「死後の最初の手続き教えます」との宣伝文句が入っています。

 

カボチャのようににんまり笑ったおじさんの画像は、死役所の公務員なのでしょうか。私は「もし大規模な精霊指定都市だったら、苦役所もあるかもなあ」などの想像を巡らせました。

 

死後の最初の手続きということは、たぶんあの世の住民登録なのでしょう。画像の雰囲気からみると一種のホラーマンガなのでしょうが、どのように怖いのでしょうか?


あの世には死役所があって、役所がある以上は公務員試験もあって、若者が採用試験の勉強をしていて、採用されると上司も部下もいて、誰かが帳簿をつけていて、死長選挙が近くなると選挙カーが演説して、うっかり聞いたら帳簿の数字を間違えて、上司から説教部屋で怒られて、住民から電話で怒られて、給料日にキュウリとナスのレースを観戦したらなぜか一文無しになって、…

 

マンガは読んでいないのであくまで想像なのですが、死後の世界はたぶん極楽でも火あぶりでもなく、たいしたことない日常が永遠に続いているようなのです。定年制や年金制度があるかどうかは不明です。

 

この世ではたまに、日常の苦しみから逃れるためにあの世を目指す方がいるようですが、役所がこんなものなら民間も多分あんなもので、ホラーというほどには怖くもないが、逃れるというほどには救われないという、くすぶった気持ちになりました。

 

私の冷蔵庫には残り物のナス料理や、生のキュウリやカボチャもあるので、これでも食って長生きしようと思うのでした。