色鉛筆は尖らせて使います。 | 画家l渡辺美香子の世界(色鉛筆&more)

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心穏やかな風景を描き続けて40年近く、
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お届けします。

色鉛筆画の渡辺美香子です。

と、毎回言いながら

なかなか色鉛筆画については描けてないな~、と反省しています。

 

今日は色鉛筆の使い方について、のまず一歩目。

色鉛筆の削り方について、書いてみたいと思います。

 

まず、色鉛筆というと、削り幅が短いのが一般的。

 

売られている時もたいがいそうです。

 


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110516_1120~0001.jpg

 

 

でも、大まかにざっくり塗るには力を入れても折れにくいのでいいのですが

細かい作業をするとなると、やはり細く尖らせた方が

コントロールしやすくて描きやすい。

 

私は常にこれくらい尖らせます。

 


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110516_1122~0001.jpg

 

これだけ削ると確かに折れやすい。

 

特に、柔らかくて塗りやすいホルベインサンフォードの色鉛筆など

かなり優しく描かないとすぐ折れてしまいます。

 

でも、そこを折らないくらいの力加減で塗る・・・のがポイントメモ

 

 

 

私は、色を何色も重ねて紙の上で色を作りながら制作していますが

その最初の下地作りの段階では特にこの細やかさが必要なんです。

細かく描けば描くほど、

出来上がりはきめ細かく滑らかになります。

 

でもそれだけでは、

力強さは備わらないので

ある程度のところからは塗り方変えるんですが・・・

 

基本的に、できるだけマメに尖らせます

 

 

 

鉛筆を削る手段として

理想的なのは、カッターなどの刃物で手で削ることだと思いますが

私はとにかく早く削りたいので

手回し式の鉛筆削りを使っています。

 

でもこれだと使ったよりも削って減る方が早いんじゃないか、と思うこともしばしば・・・

 

そういう時にはこの小さな3穴シャープナーを使います。


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110513_1317~0001.jpg

 

 

普通よく売られている3穴の携帯シャープナーは

鉛筆の太さや角度で使い分けるのですが

 

このシャープナーの変わっているところは

 

まず、普通に削れる穴 (一番長い刃)

 

 

色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110513_1306~0001.jpg

        ↓


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110513_1308~0001.jpg

 

 

次に、鉛筆の木部だけ削れる穴 (中くらいの長さの刃)

 


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110513_1310~0001.jpg

         ↓


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110513_1311~0001.jpg

 

 

 

そして、鉛筆の芯だけ削れる穴 (一番短い刃)

 

色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110513_1311~0002.jpg

 

の3種類だということ。

 

 

ドイツのM+Rという会社の製品なんですが

3穴シャープナーは数あれど、今のところ他にはこういうの見たことない。

 

 

私はこれの、一番目と三番目の穴を使って

丸くなった鉛筆の先だけを尖らせる、という使い方をしています。

 

これだと、一回尖らせた芯の先だけを何回か再生して使えるから

無駄削りがなくなって色鉛筆を長持ちさせることができるんですチョキ

 

 

【M+R/Moebius-Ruppert】メビウス+ルパート 3穴シャープナー

 

 

 

手回し式の鉛筆削り器は

 

今まで、手頃な価格のもの

色鉛筆用のではなくて、普通の鉛筆用の、を

刃の切れ味が悪くなると使い捨てにする感じで使ってたのですが

 

つい最近、同じM+R社のクランプ式鉛筆削り器

M + R - Temperamatiteクランクシャフト 


を手に入れました。(お値段は少々お高め・・・税込6825円)

 

 

メタル仕様で見た目にカッコイイだけでなく

とてもどっしりと安定感がよくて

鉛筆を入れてハンドルを回しても全くぶれないので

不用意に鉛筆の芯を折ってしまうことも少なそうです。

 

切れ味はとてもよくて、ハンドルを数回回すだけでピンピンに尖ります。

 

また、ハンドル部分のネジを回せば、

尖らせ方も無段階に調整できますので

あまり尖らせたくない時の対応もバッチリチョキ

 

ただ、新しいゆえの静電気のせいか

構造上からか

 

削りかすを捨てようとポケットを取り出すと

削りかすがまわりに飛び散るのが少々気にかかりますが

 

これからしばらくこれを使ってみようと思っています。

 

追記; 鉛筆をホールドする穴にクッションがないため、
鉛筆の軸に傷が着きます。

 


色鉛筆画家☆渡辺美香子の色鉛筆な日々-110514_1220~0001.jpg

 

 

 

 

ピンポイントで描きたいところに色を置くのにも

筆致の残らない滑らかな画面を作るのにも

色鉛筆はとにかくマメに削ることが一番ですグッド!

 

 

追記:

硬い色鉛筆を鋭く削って力強く描くと

画面にキズがついて後の色が乗せにくくなることがあるのでご注意ください。

 

 

追記;

上記の記事は、2011年に書いたものです。

 

2020年現在、携帯用として、教室でお勧めしているのは

文房具売り場等で簡単に手に入る

クツワの 2MAIBA

 

 

 

 

手回し式は、ひねることで折れやすかったりしますが

この鉛筆削り器は、 2~3回回せばきれいに尖り、

ホールドも安定しているのでほとんど折れることがありません。

芯はさほど長く削れないですが、こまめに削っても時間的なストレスがありません。

 

参考までに、自宅にある主な鉛筆削り器を並べてみました。

 

 

左から、

 

クツワ HiLINE 鉛筆削り 2枚刃 クリア RS030CL ←写真のは青

 

近所の西友の文具売り場で買った

アスカ 鉛筆削り 電動シャープナー EPS99WN ホワイト ←写真のは赤

 

フェリシモの最新500色色鉛筆用として買った、太く四角い色鉛筆も削れる鉛筆削り器

鉛筆の強い味方 海外からやってきた鉛筆削り DAHLE 133型スタンダードシャープナー

 

M + R - Temperamatiteクランクシャフト 

 

 

今、アトリエで一番よく使っているのは、写真左から2番目、

片手で素早く簡単に削れる赤い電動鉛筆削り器です。

鉛筆の減りは一番早いかもしれませんが、

芯が長く削れることと、時間短縮を優先。

 

これと、

【M+R/Moebius-Ruppert】メビウス+ルパート 3穴シャープナー

の組み合わせて。

 

夜中や早朝など、あまり音を立てたくない時などは

クツワ HiLINE 鉛筆削り 2枚刃 クリア RS030CL 

を使っています。

 

また最近(2021年3月)

グレーのバリエーションの豊富さに魅了され
フェリシモの最新500色色鉛筆をよく使っているのですが


これは普通の色鉛筆削りでは太くて削れないので

 

鉛筆の強い味方 海外からやってきた鉛筆削り DAHLE 133型スタンダードシャープナー
 

でしか削れません。

 

大は小を兼ねる、ではないですが

これだと大概の鉛筆は削れるので

 

普段愛用している若干太めのホルベインの色鉛筆はじめ

 

 

 

 

いろんな種類の色鉛筆を使い分ける方にはお勧めです。

 

 

どの鉛筆削り器も、刃は消耗品です。

きれいに尖らなくなってきたり

芯が折れやすくなってきたら買い替え時です。


ちなみに、下記ステッドラーの2穴タイプは、新しくても
<上品に削らないと>折れやすいです💦

 

 


 

 

 

アクセスいただき、ありがとうございます。

 

作品制作のご参考になれば、幸いです。