実はSMAPが好き。
出会いを遡れば十年以上になりますし、いよいよ入り込んで行ったのは六年ほどになりましょうか。かと思えば、現行のSMAPは聴かないし、番組も観ないという偏りぶり。
でも彼らのアルバムは、ずーと聴き続けて青春を共にしてきた大切なモノなのです。
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アイドルカラーバリバリのジャケットに沿うような、ぴかぴかキラキラのアイドルらしい楽曲の詰まった二枚目のフルアルバム「SMAP 002」
1. 心の鏡(TV MIX)
2. 真夜中のMERRY-GO-ROUND
3. Adieu
4. Living in the Jungle
5. さよならのサマーレイン
6. Fade Out
7. 恋のメロディー
8. Waiting Waiting Waiting
9. Part Time Kiss
10.Teenage Blue
11.Heartの秘密
12.君に夢中~Funny Girl~
イカしたギターリフと木村のシャウトではじまる「真夜中のMERRY-GO-ROUND」はライブ楽曲として作られたといわんくらいのアイドルロック。恥ずかしいくらいの歌詞の中に覗く無邪気さは、アルバムのプロローグと添えても良かった気がしないでもないです。
続く「Adieu」はこのアルバムでの一番のお気に入りで、失恋を歌った曲なんだけど、リズムは爽やかに仕上がってます。
しかしドライでダウナーな歌詞は切なさをただひたすらに歌っています。タイトルにある、アデューとはもう二度と会う事はないだろう別れの際に使われる仏語で、しかしそれでも、作中の主人公は「それまで待ち続けている」と、どこか次を期待する言葉を吐く。
サビの叙情詩的言い回しも合間って、耳に残るから好き、という理由もお気に入りの訳であります。
同じ切な系でも王道バラードで歌った「さよならのサマーレイン」のしっとりとした耳触りとの対比もいいかもしれません。
「Living in the Jungle」と「Fade Out」は、人間関係や、ドライになりつつある横のつながりを憂う都会的な疲れに溢れたポップナンバー。
二曲とも当時若かったSMAPが、同じ世代の人間達が盛り場で感じるような世界を歌っている事もあり、すでにそんな環境から切り離されていたであろう彼らの、等身大だけどちょっぴり背伸びしている姿が感じられます。
稲垣と木村の「Part Time Kiss 」からラストまで、ド青春を歌った曲のオンパレード。
間どこかに、ダウナーナンバーを挟むとまた味わいも違ったのではと思いますが、あどけなさの残った彼らの歌声と、キュンとするような青春の危うさがもっともよくわかる曲目達なので、若者SMAPの歌声で青春に思いを馳せるのは充分なんじゃないかなぁと思ったり。
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若さと青さが沢山つまった、青春アイドルポップの詰め合わせは、若さあふれる不器用さと不安、そして楽しさを歌っています。
王道アイドルを突っ走っている一枚だけど、聴けば必ず楽しくなれる一枚。
若いっていいなぁ。
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